女性プログラマーの結婚・育児体験記

女性プログラマー
女性プログラマー
プログラマーというと、男性ばかりで残業も多そうだし、結婚後や育児をしながらも続けられるの?
 

女性が圧倒的少数のプログラマーという職業。

女性プログラマーとして、結婚、出産、育児をするうえで、”プログラマーという仕事を続けていけるのか”は不安要素の一つだと思います。

女性プログラマーとして、就職、結婚、出産、育児を経験してきた私が実体験をもとに女性プログラマーの結婚と育児についてお話しします。

 

書いた人
4人の子供を持つ母親であり、8人家族の嫁です。
新卒でシステム開発の会社に未経験で就職。
C言語によるプログラミング研修の後、業務に関する言語などの知識は独学で習得。
HTML、PHP、Perl、Apache、SQL、VB、VBAなど様々な分野の業務経験をしてきました。

女性プログラマは希少

女性プログラマは大切にされる?

就職してからこれまで、女性プログラマーとしていくつかの企業で働いてきましたが、女性の比率は少ない職場が多かったです。

そんな職場で、女性は大切にされるか?というと、私の印象は、大切にされる環境の職場がほとんどだと感じます。

これまで働いてきた職場の女性は、男性社員の和の中に入って和気あいあいと付き合うタイプと、男性に負けじと気が強く一人で何でも解決するタイプの2つのタイプの女性に分かれるという印象があります。

どちらの女性も、男性に負けない芯の強さがあり、業務への姿勢もきちんとしたものでしたので、男性社員からも一目置かれていましたし、職場環境も女性社員の意見を尊重してくれたり、体調など悪いと気にかけてくれたりと、細かく気を使ってくれる男性社員の方が多い職場環境だったと思います。

女性が少ないからこそ、男性社員の方も何かと気を配ってくださったのかなと思います。

 
 

男性ばかりの職場で働くデメリット


 

女性ということが招く不安

男性ばかりの職場で、少数派の女性。チヤホヤされて、良いことばかりかというと、そうばかりではありません。

女性が少ないからこそ嫌な経験をすることがあるということは考えておいた方が良いかと思います。

自身の経験で言えば、新入社員歓迎会で男性社員に携帯電話の番号を勝手に見られしばらくメールを送られたり、上司にキスを迫られたりということがありました。

また、同期の女性プログラマーは、男性の先輩に自宅の前から電話を掛けられたこともあったそうです。

男性ばかりの職場だからこそ、女性という立場で嫌な思いをする可能性もあります。
 

解決策:男性ばかりの職場で快適に働くには

私の場合は、周りの先輩の女性たちや別の男性社員の方が何かと気を配り、以前からそういった不安要素のある方については教えてくださったり、二人きりになったり近づいたりということが無いように守ってくださいました。

入社してすぐに、そういった経験をしたことから、常に自分でも気を付けるという意識が身についたのは、男性の職場で働く中で身を守ることができる良いきっかけでした。

服装は常にパンツスタイルかスカートを履いてもきちんとして固いイメージの物を選び、休憩中でも男性社員と2人きりとなることは自然とさけグループ行動をしていました。

また、お食事などのお誘いも、気が乗らない場合は丁寧にお断りさせていただいていました。

そういった行動から、自然とそういった”対象”から外れていったような気がします。

 

女性プログラマは結婚が難しい?

結婚

女性プログラマーはモテるのか

「男性ばかりの職場で働くデメリット」で紹介したように嫌な思いをすることはありますが、女性プログラマーはモテると思います。

私自身気の強いほうではありましたが、どちらかといえば男性社員の和の中に入って、仲の良い職場の仲間と食事に行ったりしているほうでした。

そういった職場仲間の中で「二人で食事にでも」と声をかけてくださる方もいました。

また、仲間内では無いけれど一緒に業務を行う方からもお誘いをいただいたこともあります。

同じ職場の方と恋愛関係になったことはありませんが、職場結婚されている方もいましたし、特別気が強いとか、気難しいという人でなければ女性プログラマーは、職場でモテると思います。

 

結婚してからプログラマーは続けられる?

プログラマーというと、残業が多かったり、納期が近づくと休日出勤があったりと、結婚後の家族との生活が心配になる方もいると思います。

私は、WEBコンテンツ制作会社に派遣されているときに趣味を通して知り合った主人と結婚をし、結婚と同時に主人の両親との同居生活が始まりました。

主人も、義両親もエンジニアとは全く縁のない仕事をしていた方だったので、義両親からは毎日主人よりも遅く帰ることで不満を漏らされたこともありましたし、出産後も仕事を続けることにも、「仕事を辞めないのか?」と否定的な意見を言われることもありました。

そのため結婚後は会社と相談して派遣先を大手メーカーシステム開発部に変更してもらい、毎日4~5時間の残業から、週1、2回、2時間程度の残業の職場に変更してもらいました。

ただ、仕事を長く続けていく上では、夫婦で全く違う職種でしたので、初めのころは何かと気を使うこともありましたが、逆に全く知らないのでお互いの仕事内容には干渉しあわないことが楽に仕事を続けられる要因かなと思います。

 
 

育児と仕事の両立

育児
 

育児休暇の取得と育休後変化

結婚して半年ほど経ち、一人目を妊娠。

産休、育休をとり復帰をする予定でしたが、復帰1か月前にリーマンショックがあり「産休前の職場に復帰することはできない、復帰後の派遣先もないかもしれない。」と会社から言われ、事務職に転職をしました。

転職の際には、残業の少ない事務職という職場で転職先を探していましたが、小さな子供がいると休みがちになるという理由で、断られることもありました。

それでも、現在働いている職場では、事務職だけではなくエンジニアとしての業務の要望もあったため、多くの応募者の中から、エンジニアという経験が有利に働き採用してもらうことができました。

 

プログラマーが育児と両立しやすいと感じる4つの理由

育児をしながらの仕事については、プログラマーという職業は有利かなと思います。
その会社の福利厚生にもよると思いますが、育児と両立しやすいと思う4点は以下の点です。

1.勤務時間を選びやすい

2.休みがとりやすい

3.産休、育休がとりやすい

4.在宅ワークが可能

 

1.勤務時間を選びやすい

時間

これまで働いてきた職場については、ほぼフレックス制を導入しており、自分の都合に合わせた勤務時間で働くことができました。

職場結婚をしていた先輩は、奥様がお子さんを面倒見ながら在宅ワークをされていたため、ご主人は朝の早い時間に出勤し夕方早く帰宅して家事を手伝い夕方から奥様が在宅ワークに集中できるような働き方をされていた方もいらっしゃいました。

私自身も趣味の資格を取るために、時間をずらして出社したり、外出したりとかなり自由に勤務していました。

納期までにきちんと業務を仕上げれば良い。という職場ならではのことかなと思います。

 

2.休みがとりやすい

休み

「1.勤務時間が選べる」と同じことが言えると思いますが、納期までに業務をきちんとこなせば良いので、自分自身でスケジュールを調整して働くことがほかの職業に比べて、やりやすいと思います。

子供が小さいうちは、子供が体調を崩すことも多く、園行事、学校行事で休まなくてはいけないこともしばしばです。私の場合は、社内システムや開発業務のすべてを一人で管理しているため、余裕のあるスケジュールで見積もりをして、とっさの休みにもある程度は対応できるようにしています。

どうしても納期に間に合わない場合は、在宅ワーク等で子供の看病をしながら自宅で作業を行ったりしています。

 

3.産休、育休がとりやすい

産休取得

プログラマーという職業をしていると、産休・育休完備の会社はとても多いと感じます。

実際に、4人妊娠出産を経験した私自身も、4回とも産休・育休を取得し復帰しました。3人目の復帰の際には時短復帰をし、子育ての時間も確保しながら働くことができました。

勤務時間に融通の利くプログラマーという仕事ならではの働き方かなと思います。

 

4.在宅ワークが可能

在宅ワーク

務める会社にもよるかと思いますが、パソコンさえあればどこでもできるという職業なので、勤め先と自宅の環境さえ整えば、在宅ワークも可能です。

実際、私も現在は職場勤務と在宅勤務とを併用して働いています。

セキュリティの面など、どうしても持ち帰れない業務は出社して、自宅の環境での作業でも大丈夫なものは自宅でと振り分けていますし、業務にかかった時間、業務内容は一覧として作成し上司にプロジェクトごと報告するようにしています。

在宅ワークでの業務は、主にVBAを使用した開発で、単発のものがが多いです。

また、WEBサイトのコーディング作業や、画像編集、業務上必要な情報収集作業なども行います。

DBを操作するSQLや、個人情報などを取り扱う業務については、在宅ではなく出社して対応しています。

出社の頻度ですが、私の場合は、エンジニアとして専門に働いているわけではなく、事務職も兼任しているため、月に1度は必ず出社しますし、その他に社員の事務的処理で必要があれば、週に1~2日ほど出社することもあります。

いろいろと取り決めや、ルールは必要かと思いますが、クリアできれば在宅ワークは可能です。

育児をしながらの在宅ワークについては、私は基本的に子供たちが寝てから行っています。

集中して仕事をしたいのに、何度となく呼ばれたり話しかけられたりでは、何時間たっても仕事は進まないからです。

子供達が起きている間は、子供との時間と割り切って、一人で集中できる時間に、ある程度まとまった時間をとって進めています。

そういうと、寝る時間を惜しんでいるように思われることもありますが、前述したとおり余裕を持ったスケジュールの見積もりが許されているので、集中して業務を行う日と休む日とのメリハリのある働き方ができています。

私自身、エンジニアという仕事が好きで続けたい。でも子供たちの必要な時にはそばにいてあげたい。という思いを両立できる働き方ができ、在宅ワークを会社から提案してもらえて本当に感謝しています。

 
 

さいごに

家族

女性プログラマーを目指す方、女性プログラマーとして働いている方にとって、結婚、育児は大きな関心ごとの一つかと思います。

女性プログラマーは、結婚できるのか?と言われれば、結婚できますし、育児と両立できるか?と言われれば、できます。とお答えします。

そのために必要なものは、相手を思いやり寄りそうコミュニケーション能力ではないかと思います。

業務を円滑に進めるうえでは、チームで意思疎通ができるかできないかはとても重要なことですし、それが自然とできる女性は誰からも素敵に見えモテます。

結婚生活や育児と仕事を両立していく中でも、どこかで必ず家族の協力が必要になります。

そこでも、気持ちよく協力してくれるかどうかは、きちんとお願いと、感謝ができるかどうかだと思います。

どんどんと新しくなっていく技術を習得していかなくてはならず、家事育児と両立することはとても大変です。ぜひ一緒に働く仲間、家族を大切にしながら、周りの方との素敵な関係を築いてお仕事されてください。

そうすれば、きっと女性プログラマーにとっての結婚、育児は決して難しいものでは無いと思います。

 
 
 

女性のプログラマーが少ない理由はなんで?女性がプログラマーを目指すメリットとデメリット

2019年5月2日

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