新人プログラマーが研修で学んだ内容(体験談)

新入社員
会社にあるプログラマーの研修は、何をするんだろう。

プログラマーとして入社する新人の方は、最初に何かしら研修を受ける場合が多いと思います。しかし、実際に何を学ぶのか分からなく、不安なことも多いのではないでしょうか。
 
私は大学で少しプログラミングを学んだものの、あまり経験のない状態から入社し、会社の研修で様々な内容を学んでから働き始めました。
 
今回は私の実体験を元に、プログラマーの研修でどんなことを学べるのかを書いていこうと思います。

プログラマーの研修制度については他の方も記事を書いていますので、こちらもご覧ください。

プログラマーの研修制度を受ける前に!メリットとデメリット

2019年5月17日

入社後に受けた研修

私は電気機器メーカーに情報系エンジニアとして入社しました。
情報系エンジニアという括りでの採用だったので、プログラミングの経験がある人が多かったのですが、未経験の人もそれなりにいました。
 
入社後は、新入社員全員で会社の制度などに関する研修を受け、工場に実習に行った後、情報系新人向けの研修が3か月用意されていました。ここで、プログラミングの勉強や製品開発の基礎的な部分を学び、そのあとに各々が配属された部署へ行き仕事を始めるというスケジュールでした。
 
ただし、私は配属先が研修制度、という少し特殊な状況だったので、そこでさらに研修を受けることになりました。
ここでは新人向けの研修で扱わなかった言語や、開発プロセスのより細かい部分を学びました。また、OJT(On-the-Job Training)といって、実際に職場の中に入って行う研修も受けました。
 
このように、私の場合は二種類の研修期間を経験することになりました。
この記事では、私が経験した情報系新人向けの研修と配属後の研修制度について、それぞれ具体的に説明していきます。

新人向け研修

初めの新人向け研修は、会社の研修所で受けました。いくつかのクラスに分かれて、会議室のような部屋で実際にPCを触りながらの研修でした。
 
研修のやり方は、講師の方が講義を行ってくれる時間もありましたが、基本的には配られた書籍を自分で進めていくという形式でした。
もちろん分からないところは講師の方に聞くこともできますし、周りにプログラミングが得意な人がいれば、その人に聞くこともできました。
 
講師の方は、実際に現場で働いた経験のある方で、(私がいたクラスの担当は定年後に講師として働いているようでした)現場目線のアドバイスをしてくれたので、とてもためになりました。
 

学んだ言語

具体的な言語としては、

  • C言語
  • C++言語

の二つを扱いました。
 
どちらも、書籍を中心に言語の書き方等の基礎を学び、そのあとにチームを組んでツール開発の課題に取り組みました。このチーム開発については後で説明します。
 
私が就職したのが電気機器メーカーなので、まず基本としてC言語を勉強させてくれたのだと思います。”組み込み系”という言葉を知っている方も多いかもしれませんが、製品の中で動くプログラムはC言語で書くことが多いです。
次に、”オブジェクト指向”という、設計の考え方が少し違う言語としてC++言語を勉強させてもらいました。
 
このように、会社の業種によって勉強する言語は様々だと思います。
例えばWeb系なら、Ruby、PHP、Javaであったり、AI等ならPythonなどでしょうか。
 
一度、自分の業種で使われている言語を調べて特徴を捉えておくとよいかもしれません。
 

チームでの開発体験

次に、チーム開発で行ったことについて説明します。
 
チーム開発では、1チーム5,6人ほどで課題であるツールの開発を行いました。
ここでは、前半に勉強した言語の書き方を実践することはもちろんですが、開発の工程を実際に体験するということが勉強になりました。
 
プログラムの開発工程は大まかに、

  1. 設計
  2. 実装
  3. テスト
  4. 保守・運用

となっています。
この各工程を学びながら、例えば設計段階では設計書を書いて講師に承認を得たり、プログラミング以外のことも勉強することができました。
 
さらに、チーム開発ではコミュニケーションの重要性を再認識しました。
自分の考えをどう言えば相手に伝えられるのか、どのような図を書いたら間違いなく伝えられるのか、相手の意見をしっかりと理解することができるのか、といったことを意識しながら開発を行いました。

配属後の研修制度

新人向けの研修のあと、他の新人たちは配属先の部署へと移って、実際の業務に就いていきました。ここから、私はさらに研修制度に配属されて勉強していくこととなります。
 
研修制度に配属された新人は10人ほどで、講師となる上司の方に教えてもらいながら、同期でお互いに意見を言ったり教えあったりして研修を進めていきました。
内容としては、新人向け研修で扱わなかった言語を勉強したり、設計やテストの手法を学んだり、業種特有の専門的な技術に関する内容を勉強しました。
 

追加で学んだ言語

研修制度では、新人向け研修で扱った言語に加えて、

  • Python
  • Java

を勉強しました。
 
Pythonは様々な用途に応用できる言語であり、JavaはWindowsのアプリケーション等を作ることができます。
業務で行う作業を自動化したり、製品のプログラミングを行う以外の部分で活用できると思いました。
 

新人向け研修より深い内容

研修制度の期間では、新人向け研修よりも深い内容を勉強することができました。
 
例えば、開発工程の設計については、設計手法について勉強より深く勉強し、新人向け研修で開発したツールについて設計を見直してみんなで意見を出し合ったり、再設計して実装を行ってみたりしました。
 
新人向け研修のときよりも上手く設計ができて、実装が楽になったと感じたときは自分の成長を実感できました。
 

OJT(On-the-Job Training)

その後、実際に職場に入って業務を行いながら学ぶOJTを受けました。
このOJTでは、職場で業務を行う中で、自分でテーマを見つけて取り組み、最後に成果を報告するということを行いました。
テーマというのは、例えば業務の改善として、ツールを作成して効率を上げる、というような内容です。最後の成果報告は、会社では他の業務でも必ず付きまとうものです。研修といっても会社がお金を払って勉強させているものなので、それに見合う成果を表さなければいけません。
 
OJT中は、通常の業務もこなしながらテーマに取り組んでいくということでなかなか忙しい日々でしたが、実際の職場の雰囲気が知れたことがよかったですし、研修で学んだ知識を生かして業務を行ったり、職場の人に伝えたりすることができたので楽しかったです。
 
私は、新製品の検討段階で必要となるツールをテーマとして取り組みました。
しっかりと動くものを作り、報告できるだけの成果を残すことは大変でしたが、自分の作ったツールを今後も使ってもらえそうだったので、とてもやりがいのある経験となりました。

新人が研修で学べること

私が受けた研修を例として、学べることを大きく分けると、

  • 各業種で使うプログラミング言語の基礎的な内容(書き方など)
  • チームでの開発
  • 開発工程についての内容

に分けられます。さらにOJTがある場合は、実際の現場を体験しながら学ぶことができるでしょう。
 
多くの会社は、研修期間が3か月くらいだと思いますので、そこまで深い内容は勉強できないかもしれません。
その場合は、研修が終わってからも実際に仕事をしながら覚えたり、自主的に勉強したりして学んでいく必要があります。
(私も新しい技術に関する本などで勉強はずっと続けています)
 
未経験の方でも、研修は基礎的なところから勉強できるようになっているとは思いますが、期間が限られているので、事前にどんな言語を使うのかなどを調べておくとよいスタートが切れますよ。
会社からお金をもらいながら勉強できる貴重な期間なので、うまく活用してその後の仕事に活かしてくださいね。

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