未経験者がSIer企業に就職して2年半で感じたこと

SIer企業って実際どうなの?つらいってよく聞くけど?

そう思っているあなたに、
SIer企業に就職して2年経つわたしが、 実際に感じていることを率直に伝えたいと思います。

これからSIer企業に転職を考えている人
新卒でSIer企業に就職するか悩んでる人
具体的なイメージがわかない人
に向けて、SIerとして働いてみてわかったことを述べます。

わたし
文系学部卒業後、ITに関する知識がほぼ無いままSIer企業に就職しました。
現在もSIer企業で働いており、2年半となります。

実際に携わった仕事内容
・官公庁向けシステムの設計…1年
・企業向けWebアプリの開発(java,PHP,VB.NET)…1年

未経験者がSIer企業に就職して2年半で感じたこと

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SIerとは?

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SIer(別名:システムインテグレーター)とは、
システム開発にかかわる全ての作業を請け負う企業・事業です。

お客さんが、「これを作ってほしい!」といったシステムやアプリを作るのに必要な環境を整えるところから、
作ったあとのケアまで行います。
ですので、ただプログラミングをしてシステムを開発の部分だけを請け負うのではなく、
もう少し幅広くコンサルタント的な側面がある業務を行うイメージです。

わたし
案件の規模や、状況にもよります。

SE(システムエンジニア)との違い

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SIerは企業や事業を指す言葉に対し、
SEは、を指します。

ですので、エンジニアの方の場合は
「SIer企業に所属する、SE」
ということになります。

実際に働いてみて

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わたし
とにかくモノづくりがしたい!
コミュニケーション能力に自信がないから、きっと営業職とかは向いていないだろう…

SIerがなにか、ということをよく分かっていないまま、
このような気持ちでわたしは就職しました。

しかし実際に就職してみると、
予想外にお客さんとの打ち合わせが多かったり、
開発をするにあたっても、先輩や同僚とのコミュニケーションが欠かせなかったり、

入社する前は、一日中パソコンとにらめっこしているイメージを持っていたわたしにとっては、
予想外な日々が続きました。

 

SIer企業で実際に働いてみて実感したことは、
技術力もそうですが、同様またはそれ以上にコミュニケーション能力が求められることです。

コミュニケーション能力に自信がなく、プログラミングとかなら興味があるかな…
くらいの気持ちで就職したわたしにとってはとても予想外のことですが、
おかげで今では人とのコミュニケーションに自信を持つことができました。

わたし
SIer企業で働いてみて、一番の収穫が「コミュニケーション能力」と言えます。

悪いと感じたところ2点

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次に、率直に
思ってたのと違ってやりづらいと思ったSIerの悪いところを述べます。

1.お客さん至上主義

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どんな仕事でも、お客様ありきではあるのですが、
わたしが携わった案件のいくつかは
本当にお客さんに振り回されることが多すぎたものがありました。

大手のSIer企業の下請けとして案件に携わる場合や、お客さんが官公庁系の場合、
ルールが厳しく悪い言い方をすると堅苦しい場合です。
本当はこういうやり方をすれば効率が良いのに…
こういう便利なものがあるのに…
と知っていながらも、決められたルールの中でやれなければならないため、
時間的にも精神的にもつらいな、もっと自由にやれればな、と強く感じました。

2.なにごとも案件次第

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たとえば、

仕事を通してプログラミング技術を身に着けたい!
実績を作りたい!

と思ってSIer企業に就職しても、
案件によっては、やりたいプログラミングができず、
資料ばっかり作る日々が続いていたり、打ち合わせばっかり、みたいなこともあります。
 

もちろんその資料作成も、そのあと実際にシステム開発をするにあたり大事な過程であることはわかっているのですが

朝から客先に打ち合わせに行き、
夕方頃、事務所に戻ってきてお客さんから指摘のあった設計書などの資料を修正し、
その資料を次の日に提出しなければいけないので、会議に出席する人数分印刷し、
夜まで印刷機の前に何時間も立っている…
というような日々を送っていたときは
こんなことをしたくてこの業界に入ったわけではないのに…とつらい日々を送ったこともありました。
 

時間も体力も削られていくなかで、
自分は何がやりたいのか
そのために何が必要なのか
を見つめ直す必要があって、少し苦労したこともあります。

わたし
具体的にはプログラミングがしたい!
今の案件では思ったように成長できない!
ということを上司に伝え、希望する案件に携わることができたので、
結果的には自分次第かもしれません。

さいごに

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SIerといっても、本当に世の中にはたくさんあります。
つらい、つらくないというのも、いっしょくたに言えなかったり、人によるものが大きいと思います。

そんななかでわたしがSIer企業でつらいこともあるけど、これからも続けていこう!と思えるのは、
やはり一番最初にこの業界に飛び込んだ最大の動機である、

わたし
モノづくりがしたい!
という思いを実現できる場所だからです。

SIer企業に就職してみて、
想定外に得たもの、予想外につらかった経験、たくさんありました。
まだまだ3年目なので、これからもたくさんの経験をしていくと思います。
そのなかで自分がどのように成長していくのかも楽しみの一つではあります。

常日頃から心掛けているのは、お客さんや上司・同僚から、
技術的な意味でも人間的な意味でも
良くも悪くも学ぶことです。

また、これからSIer企業に就職するか考えている人は

自分のやりたいことってなんだ?
その希望にかなった仕事がある会社かな?
ということを意識しながら、企業のリサーチをしましょう。

自らのリサーチを欠かさず、人の声にも耳を傾けると、
きっとあなたに会った仕事や企業に出会えるはずです。

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