【1年目経験談】新卒で大手SIer企業に入社してみて

新卒でSIer企業へ入社

就活生

新卒でSIer入社ってどうなの?

SIerとは?

SE
SIerとは、「システムインテグレーター」の略称であり、
ハードウェアやソフトウェア、ネットワークなどの多種多様な技術を組み合わせて、
顧客が欲しいと思う最適なシステムを作り上げる会社のことを言います。

例えば、クレジットカードの決済システムや製造会社向けの生産管理システムなどです。

基本的にSIerの仕事は請負開発となっています。

ここが、自社開発の企業と比較されるところです。

なぜ僕がSIerを選んだのか

新卒
僕が就活を行う際の軸が下記の3つです。

1.論理的に物事を考えることが好きであったこと

2.学生時代の経験を踏まえ、IT技術に触れてみたいと思ったこと

3.ITには将来性があると考えたこと

まず、楽天やyahooなどの自社開発系の企業に応募しましたが、やはり実務経験がないと受からなかったのです。そこで、SIerの企業を選びました。

書いた人
僕は、筑波大学大学院のシステム情報工学研究科を2020年に卒業。
インフラの防災に関する研究に取り組んでいたときに、ITの分野に興味をもつ。
基本情報技術者の資格を学生時代に取得。
使用したことのあるプログラム言語は、MATLAB、C++である。

入社してみて

入社

研修期間(4月~6月)

大手SIer企業ということもあって、約3ヶ月の研修がありました。
また、今年度はコロナの影響もあり、研修期間のすべてが在宅オンライン開催でした。

研修内容ですが、

4月は主に社会人の基礎であるマナーやコミュニケーションの研修でした。
ここは、どの会社も同じような感じではないかと思います。

5月はIT基礎とプログラミングの研修。プログラミング言語はjava。
ここで、IT企業に入社したなって感覚がでてきました。モチベーションも高かったです。
さらに、配属もこのタイミングで決まりました。インフラエンジニアの部署でした。

6月はIT専門基礎の研修。内容は、インフラ技術に関する研修でした。
人によっては、プログラミングの応用技術を学んでいる人もいました。

研修では、ネットワークやサーバー、データベースについて勉強しました。
最後に、仮想環境を用いて、Web-AP-DBの3層構造のシステムを作成しました。

普段インターネットで見ているWebページやアプリがどうやって公開されているかを知ることができ楽しかったです。

研修で利用した技術は以下の通り。

利用した技術
OS:Windows10  仮想環境:VMware
Webサーバー:Apache  APサーバー:Tomcat  DBサーバー:MySQL

部署配属してみて(7月~)

会議
部署配属とともに、初めて会社へ出社したのが、7月からでした。
どんな上司がいるのだろう、どんな仕事が待っているのだろうとワクワクしていました。

まず、顔合わせがあり、
僕は、古いシステムを新しいシステムに更改するプロジェクトの一員にアサインされました。

そこで、最初に任された業務が「単体テスト」でした。

SIerの仕事は原則として下記の通りの流れで進んでいきます。

要件定義→基本設計→詳細設計→開発構築→単体テスト→結合テスト→システムテスト→リリース

要件定義や設計工程は上流工程、逆に、テスト工程は下流工程と呼ばれます。

単体テストは、設計した値と構築した値が一致するかを確かめるテストです。
使うツールは、エクセルと目視のみで、単純作業している感覚でした。
また、プロジェクトが大規模であることから、多くの人に共有する場が必要であるため、
会議や資料作成に費やす時間も多く、IT企業に入社していることを忘れてしまうぐらいでした。

身に付いたことは以下の通り。

Linuxの基礎知識

認識齟齬を生まないようなコミュニケーション力

タスクのスケジュール管理

SIer入社して1年目で感じたこと

IT技術に触れる機会が思ったより少ない

ロボット
研修期間はITの基礎的な技術を勉強できる機会が多く大変満足でした。
いざ、部署配属してみると、資料作成であったり、エクセルなどの単純作業が多いことに気が付きました。

もちろん、IT技術に触れる機会も少なからずあります。
しかし、SIerの作るシステムの目的は、顧客が求める要件通りにシステムが動くことです。
そのため、新しい技術よりも、過去に実際に使われている技術の方が重宝される傾向があります。
(新しい技術を使ってトラブルだらけというのは許されません。)

残業が多い

残業
SIerは先ほども述べたように、請負開発であるため、納期が発生します。
納期に間に合わないようなときは残業地獄になる可能性があります。

新卒1年目の僕で毎月40時間ほど残業しています。
上司をみていると毎月60時間80時間が当たり前になっている気がします。
また、80時間以上は法的に残業できないため、週末にリモートワークでサービス残業している人もいます。

残業代で稼ぐことはできるが、プライベートの時間は犠牲になることでしょう。

さいごに

ポイント
将来的に、プロジェクトを滞りなく、マネジメントしていく役割をもつプロジェクトマネージャーを目指したい人にとってSIerは適する職業だと思います。

また、大手SIerは、給料や福利厚生が良く、研修などの新人育成にも力を入れているため、
職場選びに明確な基準がない人は最初はSIerに入社し、転職を考えてみるのもいいのかもしれません。

さいごに、僕がSIerに新卒1年目で入社してみてSIerで働くメリットデメリットをまとめてみました。

4つのメリット

・給料や福利厚生が比較的良い(大手企業の場合)
・さまざまな案件に携われる(大規模案件も可能)
・コミュニケーション力が向上する
・スケジュール管理能力が身につく

4つデメリット

・納期が厳しい
・残業が多い
・事務作業が多い(開発業務だけではない)
・新しいIT技術に触れる機会が少ない

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