
今回はこの疑問に答えていきます。

新卒から今まで約5年間、SEとして働いています。
私の経験を基にSIerはどんなところなのか?、どんなことができるのか?についてお話していきます。
SIerってどんな企業?
SIerの特徴
SIerは、「System Integrator(システムインテグレーター)」とも呼ばれ、主に企業のシステムを構築、運営、管理する企業です。
ただプログラムを書くだけではなく、どんなシステムにするかをお客様と話し合い、システムの仕様を決め、設計書を作ってプログラムを書きます。

私がSIer就職した理由
私が、スポーツ系大学院からSIerへの就職を選んだ理由としては、一番は「自分でものを生み出す仕事ができる」と思ったことです。
大学院での研究の中で少しだけプログラミングを経験しましたが、プログラムを書くだけで自分の思った通りに動いてくれることが嬉しく感じたことを今でも覚えています。
私が経験したSIerでの4つの仕事

プログラミング
まず新人研修で、プログラミング言語の1つで「Java」を習いました。後で知りましたが、私が担当するお客様が使うほとんどのシステムで「Java」が使われていました。「Java」に付随して、「JavaScript」や「HTML」を習いました。この2つの言語は画面から「Java」の処理を動かすための言語です。
また、研修以外に普段の業務の中で「PowerShell」や「Selenium」を独学しました。インターネットを使用できる環境だったので、自分で調べながらプログラムを書いていました。


サーバ構築
プログラミングでシステムを作るだけでなく、そのシステムを動かす環境(サーバ)を作る仕事も経験しました。
お客様との話し合いの中で、「一度に何人の人が使う想定なのか」、「このシステムを何年間使う予定なのか」などを決めて、サーバを構築しました。
プログラミングとは違って、プログラムは書きません。「パソコンの初期設定」のようなお仕事です。
ソフトウェアのインストール
セキュリティソフトやブラウザのバージョンが上がった時にはお客様の職場に出向き、ソフトウェアのインストール作業をします。
私が経験した中で一番大変だったのが、1日で50台のパソコンにセキュリティソフトをインストールしたことです。
限られた時間の中で、何とか終わらせようとフロアを走り回ったのを覚えています。
プロジェクト管理
SIerでいちばん多い仕事がプロジェクト管理です。お客様との要件の調整、システムの設計、製造、テスト、納品といった一連の業務を管理します。
大きなプロジェクトだと自分達だけでなく他部署のメンバーや協力会社のメンバーに業務を割り振り、期限内にできているか、品質は問題ないかなどを確認しながら進めていきます。
個人ではなく、チームでの達成感を得られるのがプロジェクト管理だと思います。
思っていた通りのこと/思っていたのと違うこと4選
【思っていた通り】コミュニケーションが多い
就職活動の説明会で、「SIerでは、コミュニケーションが多い」と毎回言われた通り、日常のコミュニケーションは多いです。


【思っていた通り】扱う仕事が幅広い
これも就職活動の説明会で毎回聞いていたことです。
「システムを作る」ことに関する様々な仕事をしています。
【思っていたのと違うこと】プログラミングをあまりやらない
様々な仕事をするとはいえ、やはりプログラミングがメインの仕事だと思って就職しました。しかし実際は、プログラミングが全体の業務に占める割合は思った以上に少ないです。
【思っていたのと違うこと】意外に規則正しい生活
SIerに関わらずIT業界は徹夜が当たり前など不規則なイメージがありました。しかし、実際は毎日決まった時間に出社し、残業はあるものの、その日のうちには退社できます。これは会社にもよるのかもしれませんが。
たまに夜勤はありますが、2、3ヵ月に1回あるかないかです。
SIerに向いている人/向いていない人
SIerに向いている人
私が思う、SIerに向いている人は次の3つです。
・人と話すのが、苦にならない人
・新しいことに興味を持てる人
・コツコツ勉強出来る人
SIerに向いていない人
逆に、私が思うSIerに向いていない人は次の3つです。
・一人で黙々と仕事をしたい人
・一つのことを極めたい人
・派手好きな人


結論 SIerって色んなことができて楽しいところ
SIerは、プログラミングだけでなく様々な仕事が出来る場所です。私は、約5年間SIerで働いていますが、まだまだやりたいことが尽きません。これからもSIerで働き続けると思います。
この記事が、SIerに少しでも興味を待たれた方にとって役立てば幸いです。