
この記事を書いている私は今年で27歳、24歳の時にIT企業にエンジニアとして就職、SESも経験してきました。
その中でも長く携わった金融系の現場について、経験をしたことを記事に書いていきます。
1. 金融系は大変?
これは「担当する仕事によって変わる」としか言えません。
「何を当たり前の事を黄色い下線まで引いて言っているだこの筆者は…」とお思いの方も多いと思いますが、本当に担当した仕事によって大変さが雲泥の差なのです。
2. 担当した仕事は?
まず、担当した仕事の話をする前に、筆者が関わった金融系の現場で開発・運用されていたシステムの事を話しておきましょう。
システムの内容としては、クレジットカードの入会審査システムです。
そのシステムにより、カードの入会時にお客様が記入する様々な情報を精査、登録し入会可能かどうか判断することが出来ます。
筆者が上記の入会審査システムにおいて担当した仕事は、大きく分けて2つあります。
- 保守
- 開発(改修)
この2つの仕事内容について詳しく説明していきましょう。
保守の仕事内容
主な仕事内容はシステムがエラーを吐き出した時の原因調査と復旧作業です。
エラー原因の調査方法は、システムが吐き出すエラー番号から大まかなエラー発生箇所を特定し、対象となるデータに不自然な箇所(数字しか入力出来ないはずの箇所に数字以外が入力されている等)がないか確認する。
復旧作業は、確認したエラー内容に応じた修正用のバッチファイルを作成しする。
指定の場所にバッチファイルを格納後、責任者へエラー原因の報告する。
エラーが起きていない時は、システムの仕様書や過去のエラー記録を読んで備えているだけなのでかなり楽です。
保守の担当をしていた時はほとんど残業もなく、終業後の時間を使って資格試験の勉強も出来ました。
開発(改修)の仕事内容
主な仕事内容は、システムの機能追加です。
使用言語はVB.netでした。
筆者の場合には、改修作業を引き継ぎで行ったのですが前任者が現場を辞めてしまっていたので、詳しく作業内容や現状を確認することが出来ない状態で改修作業を行うことになりかなり苦労しました。
(当時の上司の方にもほとんど助けてもらえず、内容を知らない人から間違った指示を受け作業が無駄に増えたことは今となってはいい思い出です。)
開発(改修)と聞くとプログラミングが大変だったんじゃないかと思う人も多いかと思いますが、筆者の場合にはそうでもありませんでした。
筆者が担当した改修作業ではソースコードの修正や追加箇所は多くなかったのですが、設計書の修正やテスト計画書の作成、テストの手順書などの引き継ぎ時点の話では前任者が作っているはずだった書類の作成やテスト環境を整えたりなど聞いてなかった作業に時間を取られ、残業や休日出勤をせざるを得ない状態でした。
3. スキルは身についた?
金融系の現場を経験しスキルが身に付いたかどうかが気になるところだと思いまが、筆者の場合は特にこれといったスキルを身につける事は出来なかったと感じてます。
スキルが身に付かなかった2つの理由
理由その1 保守の期間が長かった
筆者の場合、保守担当の期間が長かった事が理由の1つです。
保守の担当では、システムのソースコードを修正・追加をすることが出来なかったのでプログラミングのスキルを上げる事が出来ませんでした。
また、エラーが出ていない等の仕事が無い時も資格試験の勉強をする事を禁止されていた現場だったので本当に何もやる事が無く定時になるまでただ座っているしかないような状況で、保守の担当として勤務していた時は技術・資格共にほとんど得られるものがなかったと言い切っていいと思います。
理由その2 書類作成ばかりやらされていた
こちらは一見「スキルとして考えてもいいのではないか」と思った人も少なくないのではないかと思います。
しかし、書類作成と言ってもそこの現場のルールに従って作成しなければならないので他の現場ですぐに書類の作成ができるといった感じにはならないのです。
4. また金融系の仕事をしたいかどうか?
ここまでこの記事を読んで下さった人達にはもうバレているかもしれませんが、
筆者が金融系の現場を実際に経験した上で正直に言うと、もう二度と金融系の現場には関わりたくないです。
理由の多くは今まで記事に書いてきたことなのですが、
それ以外にも記事では触れていない面倒な現場ルールや手続きの多さ、
上位会社の対応など他の要因も多少関係しています
(金融系のSESに限った事ではない不満なので今回は割愛しています。)
もちろんこれは筆者個人の考えであって、世の中にある金融系の現場すべてが「大変だ」とか「スキルが身につかない」と言っているわけではないのでこれから金融系の現場行かれる方や金融系の現場で頑張っている人は希望を捨てないでください。
筆者の運が悪かっただけで、いい環境で仕事ができる金融系の現場も日本には数多くあるはずです。