【体験談】【初心者向け】SESを務めて分かったこと【IT経験者でも難しいです】

IT初心者
私は、IT系企業への就職・転職を考えていますが、業務は未経験。
・ITの業務形態の一つである「SES」って、実際どんな事するの?
・給与はどうなの?
ぜひSES経験者の体験談を聞いてみたいな

上記の疑問に答える記事になります。

この記事を書いている私は、

・現在30歳

・IT系専門学校を卒業し、24歳にIT企業へ就職

・自社開発、受託開発、SESを経験

・現在はSESとして、某大手電機メーカーに常駐

上記の経験から、SESについて書いています。

担当した業務は?

1.上流工程の技術検討担当【先輩のサポートあり】

2.ネットワークの検証業務【一人で出向そして、味方なし】

3.運用・保守設計書および、手順書の作成

4.管理システムのバージョンアップ検証

上記の通りです。

これから上記業務について、深掘りしていきますね。

1.上流工程の技術検討担当【先輩のサポートあり】

まず、上流工程は分かりやすく言いますと、

システムやアプリの開発(プログラミング)工程に入る前の準備です。

尚、この上流工程を担当する人たちのことを「SE(システムエンジニア)」とも呼びます。

上流工程の具体的なステップとしては、

①技術検討

②要件定義

③基本設計

④詳細設計

このような感じでして、その中の技術検討に務めさせて頂きました。

ちなみに技術検討とは、「新案件のメリット・デメリット・見積を上長に提示して、承諾を得る為の工程」です。

この業務はプログラミングなど一切なく、新案件のメリット・デメリットを資料として纏め、お客さんにレビューをしてもらいつつ、方針を固めたところで再度資料を修正、またレビューという流れの業務でした。

そもそも私がこの業務に取り組むようになった理由は、もともとは自社で開発業務に取り組んでいたのですが、自社の上司との相性が悪すぎて、どうすれば良いか別の上司に相談したところ、このSEの部署に異動したからです。

ですので下流工程の経験がまだまだでしたので、上流工程のやることが中々理解できずに苦しんでいた、というのがこの業務に対する僕の印象でした。

その為、お客さんへのヒアリングもほとんど先輩がやってくれましたし、これから取り組む作業に対しても特に自分の意見もなく、ただ言われた通り作業、修正していくという感じでした。

尚、ここで使用した技術は、Microsoft OfficeのWordやPowerPoint、Excelです。

上記を経験した私の意見として、下流工程(開発)である程度経験を積んでから上流へと進めるのが、業務の理解を効率よく進めていく上ではセオリーだと思いました。

2.ネットワークの検証業務【一人で出向・味方なし】

客先のお客さんが提示する、サーバーやルーターに対して「こちらの要求を満たすかどうか?」をコマンドを叩いて確認し、資料にまとめるという業務です。

使用した技術は、Linux(リナックス)と呼ばれるOS(コンピューターのすべてのハードウェアを管理するソフトウェア)と、PowerPoint、Excelです。

こちらは僕が2社目に転職して、最初の客先での業務でした。

そして、この客先には、自分の会社の人はおらず、一人で出向くという感じです。

ちなみに、一人で出向くというのは、SESの中ではよくあることです。

これは初めてという事もあり、かつ別の会社に業務を教えてもらうというのは、結構抵抗があった気がします。

その為、分からないことを「分からない」という勇気が持てず、相手とコミュニケーションをとるのにかなり苦労しました。

そして挙げ句の果てには、相手から真剣に「(私に対して)もう要らない」と言われて、ショックを受けました。

さらにショックだったのは、客先の常駐期間は契約で定められているので、上司にこの事を相談しても「我慢してくれ」としか言われなかったことです。

今回はたまたま、次の見出しで紹介する業務で人手が足りないことが分かり、そこに異動させてもらいました。

3.運用・保守設計書および、手順書の作成

こちらは、おそらく20名以上だったと思いますが、その方たちとチームを組んで業務を進めていきました。

内容は、行政機関のテレワークシステム導入に向けた準備段階として、新しく運用方法や管理方法を手順書・設計書に書いていくという業務です。

使用した技術は、PowerPoint、Excel、PowerShell、VBAです。

こちらは年齢的にも私に近い方、そして新人も参画していたので、業務上でのコミュニケーションが今までで一番とりやすかったんじゃないかなと思います。

何よりこのチームのリーダーが、私たちの発言を促してくれたおかげで、積極的に考えを発言できるようになりました。

そして当時IT未経験だった新人も次第に案件の内容を理解しつつ、考えを言葉に出来るようになっていきました。

また、私はプログラミング技術があったおかげで、PowerShellとVBAを使用して、運用する上での作業の効率化にも貢献できました。

私の中ではこの業務が、一番自分の成長を感じられた業務だったと思います。

4.管理システムのバージョンアップ検証

こちらは2020年7月現在、私が携わっている業務です。

某大手電機メーカーに常駐しており、案件内容としては

管理システムを作り上げている言語が古いとのことでして、それを最新にバージョンアップ

上記の案件に携わっています。(言語はPHPです。)

その為に私たちは、

①管理システムの現状把握

②バージョンアップ検証

③このバージョンアップにかかるコストの見積

上記の手順を踏まえ、別の会社の方と一緒に業務に取り組んでいます。

使用している技術は、PowerPoint、Excel、PHPです。

こちらも自社からは私一人で常駐していますが、打ち合わせでも意見を積極的に出していますし、それが楽しくなっています。

今までの経験があってようやく、SESとして仕事が務まっているんだと感じています。

給与面は?

これまで私が、SESとして務めてきた中の年収は次の通りです。

・上流工程の技術検討担当:約300万

この時は、会社に入って2、3年目でしたので、これくらいでした。

・ネットワークの検証業務と運用・保守設計書および、手順書の作成:約350万

社会人3〜5年目での給与です。

・管理システムのバージョンアップ検証:約300万

今の会社は2020年6月に入社して契約社員の状態ですので、給料は休めです。

正社員になると、350万を上回る予定です。

あと参考になるかどうかは分かりませんが、私が転職活動時に入手した情報です。

大半の会社では、SES社員の受注単価は6割だそうです。

つまり社員が働いた分の6割が、社員の給与に反映され、残りの4割は会社の利益になるみたいですね。

まとめ【初心者のあなたへ書いています】

以上が、私が今まで取り組んできたSESでの業務になります。

IT初心者
結局のところIT初心者にとって、SESとして働くのは良いの?悪いの?

上記の疑問に対しては、「オススメできない」というのが、私の答えです。

IT経験者である私でも、客先に一人で出向くことがありますし、お客さんと1対1で話すことだって普通にあります。

私はコミュニケーションが苦手な方なので、今でも伝えたり、ヒアリングするのに時々苦労します。

コミュニケーションが苦手だと自覚がある人であれば、尚更です。

とは言っても、初心者はさすがに先輩のサポートがあると思いますが。

なので、まずは自社開発もしくは、自社で受託開発をしている企業に就職。

そこである程度経験を積んでから、転職などでSESをしている企業を目指すスタンスの方が無難だと考えるのが、私の意見です。

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