
はい、それではプログラミング経験の浅いプログラマ志望者向けの、面接の答え方とコツについて説明していきたいと思います。
初心者、未経験者向けの採用面接で何より大切なのは、実際のスキルや経歴よりも、採用担当者の求める人物像にいかに自分のイメージを近づけられるかということです。
実際の面接でも、ある程度プログラムが書ける人物が落とされて、未経験者が受け入れられるといったことはよくあります。
スキルや経歴のアドバンテージを覆す、面接の際のテクニックや答え方とはなんでしょうか?
面接官が未来のプログラマに求めていること、どういった答え方が好印象を与えるのかを、要点ごとで紹介します。
目次
面接官に好印象を残すポイント
面接の3つの基本
1,面接はコミュニケーション

面接は凝り固まった試験ではなく、何よりも人間同士のコミュニケーションです。
採用のためのポイントや、解答例を意識する余り、面接官の気持ちを意識できなくなってしまうのは良くありません。
事前に、どう回答するか、大体どんな質問が来るかということを押さえておくことは必要ですが、対面している面接官の気持ちを意識しておくことは忘れないようにしましょう。
2,なるべく初めに結論を

面接ではまず、面接官にこれからどういった話をしていくのか、回答の結論を明白にしましょう。
結論を先に述べることによって、その後の話の方向性が分かりやすく、しっかりと聴いてもらえます。
3,質問の意図から脱線しない

よくある間違いですが、自分の特徴をアピールすることを意識し過ぎて、面接官に聞かれた内容から、回答が脱線してしまう事があります。
返答の内容が脱線してしまうと、当然面接官が求めている回答になりえず、大きな減点となります。
正確なコミュニケーションや業務が求められるプログラマの現場としては、一貫した話の構築ができないと思われてしまう事は致命的でしょう。
プログラマ採用面接で特に意識される4つのポイント
1,服装は個性を抑えて、シンプルに

プログラマには特に、指示通りに、誠実に業務にあたれるかといった姿勢が求められます。
服装という第一印象で、真面目に業務に迎えるということをアピールするためにも、服装は飽くまでシンプルに整えて行きましょう。
2,質問にはっきりとした意見で答えられるかどうか

プログラマは正確性が求められる仕事です。
特に初心者であれば、分からない事などは、何が分からないのか、どうすれば理解できるのかを相手にしっかりと伝えて学んでいく必要があります。
面接であいまいな返答をしたり、要点を抑えた返答ができなければ、プログラマとしてやっていくことは難しいと判断される事に繋がります。
3,向上意識があるかどうか

未経験、初心者を中心とした求人であれば、学習意欲、向上心のアピールを強くしていくのは効果的でしょう。
会社からすると現時点では戦力にならないので、差がつくのは今後の成長性、業務への誠実さです。
基本的には初めにプログラミングを習う過程があるかと思いますが、プログラミング業務は多岐に渡り、自分で学習していく力が必要です。
自分の力で熱意をもって向上していけるという事をアピールできるとよいでしょう。
4,集中して取り組める能力があるか

プログラミングは長時間一つのプログラムにあたることが多く、コードを書き終わっても、その後の不具合のチェックや修正などいくらでも時間のかかる作業です。
特に不具合の修正は雑に行ってしまうと、ほかの不具合のもとになったり、修正に大きく時間を取られてしまいます。
面接では、実体験や経歴などから、継続して責任をもって業務に迎えるということをアピールできると高評価でしょう。
質問から何を求められているか考える

採用面接で出される質問には、必ず質問する理由や意図があります。
面接官がどういった返答を期待しているか、なにを判断しようとしているのか、質問ごとでしっかりと考えるようにしましょう。
プログラマの採用面接の実用的知識
よく出される質問、問答の例
志望動機について



御社のスマホアプリケーションを定期的に利用する中で、自身もアプリケーションを開発する側に回りたいと考えるようになりました。
特に今後主流化していくであろう、ネットワークを用いたモバイル向けアプリケーションに興味を持っております。
未経験や初心者向けの面接ではまず聞かれる質問です。
自分がどういった事に惹かれて、プログラマを目指したのか、一つか二つに絞って簡潔に話すようにしましょう。
希望している会社の最新の業務内容を調べておいて、会社の業務に関係する内容にすることで、会社への志望動機に繋げることもできます。


御社の求人情報を拝見しまして、スマホ向けのWebアプリケーションに注力されていること、未経験者でも現エンジニアを主体とした実践的なプログラミングを学習できるエンジニア育成過程があるとのことで、自分の現在のスキルや今後のキャリアの方向性に合っており、大変興味を持ちました。
一般的に聞かれる質問ですが、この質問にはこの会社でなければならない説得力のある理由が求められています。
会社の活動内容や、最新の情報を具体的に表して、自分がこの会社のどういった所に興味を持ったのか詳しく表現できると良いでしょう。
今後どういった業務に携わりたいか



将来的には、プログラマーのような直接スマホアプリケーションの開発に携われる開発業務に就きたいと思います。
仮にご縁があって入社させて頂いた場合には、当面エンジニアの育成過程を通してプログラミングを学びながら、数年以内には直接スマホアプリケーションの開発に携わって行きたいです。
アプリケーション開発ではプログラミング業務だけでなく、アプリケーションの設計や企画立案にも関わっていければと考えております。
この質問は業務に対してのはっきりとした方向性を持っているのかどうか、会社に貢献していく意識を聞くことが意図されています。
具体的な業務内容から、そこで自身がどんな役回りで活動していけるのかアピールするようにしましょう。
業務にあたった後の取り組みに関して



基本的なプログラミングの文法、アルゴリズムの学習を始めとして、スマホアプリケーション向けのプログラミングについて勉強しています。
具体的には未経験者向けのプログラミング学習本や、アプリケーションの開発手順について学習を進めています。
いずれはアプリケーションの企画立案から、プログラミングといった、スマホ向けのWebアプリケーション開発に携わることを目指していきたいと考えています。
この質問は、個人個人の向上心、具体的な取り組みについて聞くことが意図されています。
具体的な勉強方法や、それで何を学ぼうとしているのか、どんな業務に向けてなのかはっきりと表現するようにしましょう。
絶対に抑えておくべき、逆質問の答え方
逆質問とは

逆質問というのは、一般的に面接の最後に聞かれる、「何かここまでで質問などはありますか?」といったこちらに話題を求める質問です。
まず間違いなくといっていい程聞かれる質問なので、事前に話す内容について入念に考えておくべきでしょう。
逆質問は最大のアピールポイント


また、携われるようになるまではどれくらいの時間が掛かるでしょうか?
逆質問は、それまでの面接を通しての返答に説得力を待たせられる絶好の機会です。
特に向上意識や、気になったことをはっきりと伝えて質問できるかといった能力には、強い説得力を持たせられるでしょう。
また、自分が業務に携わるだろう立場の社員は、どういったスケジュールで働いているのか、実際にプログラミングに携わることができるのか、年齢構成や職場の雰囲気など、働くにあたっての直接的な情報について聞くことも肝心です。
業務に対して前向きに考えているというアピールになり、自身としてもどのように業務にかかわっていくのかというイメージを掴みやすくなります。
面接への心構え

面接というものは誰でも緊張するものです。
これまでの経歴や、身だしなみ、能力などを自分自身でアピールしていかなければなりません。
そんな時に面接に落ち着いて取り組めるよう、持ち物のチェックや、面接までの道のりなど当日のイメージトレーニングはしっかりと行うようにしましょう。
事前に面接官からの質問を想定しておいて、話す内容もある程度決めておけば、いざ面接に向かった時に焦ることも少なくなると思います。
この時に相手の聞いてくる質問や、それに関しての返答を一字一句考えてしまうのは得策ではありません。
大体の質問を想定して、それに関しての自分の考えや、意見を心の中でしっかりと固めておく事が大切になるでしょう。