
今回はこのような疑問に答えていきます。
実際に、ゲーム業界未経験だった僕も、今ではゲーム業界で仕事をしています。
業界未経験からどうやったらゲームプランナーになれるのか経験を元に紹介している記事があるので、こちらも参照してみてください。
ゲームプランナーに求められるスキルとは

プランナーとは、一般的には企画をする人のことを指します。
実際にプランナーの主な業務は企画になります。
この記事を書いている僕も4年近くプランナーとして業務を遂行しているので、その経験を元に企画というものに対してどんなスキルが要求されるのか、特に大事なものを紹介します。
企画力

プランナーたるもの企画力が必要です。
次のイベントの施策を考えたり、報酬の内容を考えたり、何かアイデア無い?と聞かれたときに正解不正解は置いといてサッとアイデアを出すことができる必要があります。
じゃあこの企画力を身に着けるためにはどうしたらよいでしょうか。
答えは単純で、周りのいろんなことに興味を持つこと・目を向けることです。
例えばガチャ画面の設計を任されたとします。
この時に、他のプロジェクトや他社のゲームではどのような画面構成になっていて、なぜこのボタンの配置はここにあって、どのタイミングで演出があって・・・といった研究を行います。
一般的には、そこからうまく応用できそうなものはアレンジし、自分が作るガチャ画面に対して様々なアイデアを盛り込んでいきます。
アイデアというものは周りを知っていれば知っているほどたくさん出てくるものです。
ここからさらに企画力を磨くには、同じゲーム業界以外のところにも目を向ける必要があります。
僕が以前作ったケースでいうと、スーパーの試食品コーナーを参考にしました。
試食品コーナーの仕組みとしては、無料で商品の価値をお客様に提供し、その価値を理解できた人が買ってくれるといった仕組みです。
そこから、ガチャ画面も同じように商品を提供している画面なので、いっそ期間限定でガチャからでるアイテムを付与したり、どんなものかを動画を使って紹介してみたらどうかというアイデアがでました。
このようなアイデアは普段から「なぜ?」を意識していないとでてきません。
スーパーの試食品コーナーの存在は当たり前すぎて、何となく通り過ぎている人がほとんどだと思います。
僕も普段は通り過ぎてしまうのですが、ふと「なぜ試食品コーナーが存在するのだろう」と考えたことがありました。
試食品コーナーには、人が立っています。人が立っているということは、そこに対して人件費などのコストが発生しています。
コストが発生しているということは、何か得るものがあると確信してやっているだろう。その得るものとはいったいどんなものだろうか・・・
といったように、世の中のありとあらゆるものには必ず因果関係があります。
このような「なぜ?」から、自分なりの結論を出せるようになってくると、企画力はもりもりと上がっていきます。
プレゼン力

どんなにいいアイデアがあったとしても、そのイメージをしっかりと形にし、伝えられる能力が無ければ宝の持ち腐れになってしまいます。
結論から述べている構成になっているのか。文字ばかりで見づらくイメージしにくいものになっていないか。この企画からどのような結末になることが予想されるのか。
といった、誰が見ても自分のイメージが伝えられる形に資料を仕上げ、しかるべき相手にプレゼンをする必要があります。
これに関しては、基本的には経験を積んでスキルを磨いていくものになります。
もし、自社などで何か発表する機会があれば、積極的にチャレンジし少しでもプレゼン慣れしておくことをおススメします。
また、プレゼンするにあたり、しっかりと伝えられる資料を作成する必要があります。
資料は、エクセルかパワーポイントで作成します。
実際に資料を作成する上で、特別な技術は必要ありません。
画像の挿入、文字を入れる、色を変えることができれば基本的にOKです。
ですが、資料を見た人全員がその資料を元に話し合いや機能実装などをおこなうので、見やすく・わかりやすくする必要があります。
何を伝えたい資料なのか、目的のために何をする必要があるのか、工数がどれくらいかかるのか、いつまでに作ろうと思っているのかなどを明確にする必要があります。
分析力

ゲームプランナーは、PDCAサイクルの意味を理解し、KPI分析というのを行います。
KPI分析について簡単に説明すると、
その施策は何をもって成功と判断するのかといった基準値を決め、リリースした結果どうであったかを分析するものになります。
例えば、有名なアニメとのコラボ施策を行うので、1週間以内に新規参入50000人を達成する。という目標を立てた際に、実際にどうであったかを分析します。
一番わかりやすいのは、一週間経過した後に新規参入が何人であったかです。50000人を超えていれば成功だし、下回れば失敗です。
ここで重要な分析は成功であれ失敗あれ、
何がユーザーに刺さったのか、何が失敗したのかをちゃんと落とし込むことです。
新規参入が50000人超えて、成功した場合の分析を例に考えます。
まず、どのようにして50000人獲得できたのでしょうか。
コラボ先がすごく宣伝してくれたからなのか、こちらがTwitterなどで積極的にアピールしたからなのか、広告費を支払っていろんなWebページで宣伝したからなのか。
Twitterからの参入が非常に多く8割を占めていたとします。
実は宣伝用のバナーを、もっと商品を訴求したものにすればさらに参入できたのではないか、広告費を支払ったのに参入が少なかったので、次回は別の方法で宣伝をすることにする。
といった、50000人を詳しく分析し、どこを伸ばしたらもっともっと成功するのか、どこを直したらより参入が増えるのかといった分析を行います。
普段からPDCAを意識して行動していると、この分析力は磨きがかかってきます。
簡単なところでいえば、毎週いつも二日酔いをしてしまうから治したい。と思ったら何を考えますか?
何が原因でいつも二日酔いになるから、原因に対して次はこうしてみようなのか、お酒の量を減らすことはできないから、飲んだあとにこんなことをすれば二日酔いにならずに済むのか。
といったことを考えてみてください。
絶対役にたちます。
エンジニアとしての知識

基本的にプログラム言語を知っている必要はありません。
ですが、エンジニアとしての知識は必ず必要です。
仕様書を作成するのは、企画の十八番と言ってもいいくらい重要な役目です。
DB設計書を作るのも企画の仕事でもあります。
エンジニアの知識が無い人がDB設計はできないですよね。
もちろん全部を知っている必要はないのですが、自分なりに作ったDB設計書を元にサーバーサイドエンジニアとミーティングを行います。
エンジニアはガツガツ専門用語とか使ってあーした方がいい、こうした方がいいと言ってきます。
この時に、違うと思ったところは違うと言い切り理由もちゃんと説明する。といったことがエンジニアの知識が無い人にはできないですよね。
また、このような専門用語は知っててあたりまえと思っているエンジニアが非常に多いです。
しっかりとコミュニケーションがとれるように、エンジニアとしての基礎知識は習得しておくべきです。
また、お知らせやWebViewといったものを担当することもあり、その際にはHTML,CSSの知識が必要です。
タグの使い方やcssの組み方はガッツリと触るので、お知らせ関連の業務に興味がある人は簡単にホームページが作れる実績があると非常に有利かなと思います。
デザイナーとしての知識

仕様書を書く際、こんなボタンのイラストが欲しい、次はこんなイメージのカード絵を作ろうと思ってるといったものをデザイナーに伝える必要があります。
いわゆるコンテです。
僕はエンジニア寄りのプランナーなので、ここは非常に苦戦しました。
デザイナーから、コンテに対して、「案A、案B、案Cを作成したので、イメージとしてはどれが近いか教えてください」と言われたときに、どの案も全く同じに見えました。
何が違うのか全く分からず、デザイナーに聞いてみるとある部分に影を作っていたり、ここの彩度を少し落としていたりと確かに言われるとわかるのですが、デザインに関して知識が無いと全くわかりません。
3Dに関しても、ボーンとかマテリアルとかテクスチャとかいろんな専門用語がでてきます。
デザイナーも同じくプランナーはその辺の言葉を知っていて当然と思ってる人しかいません。
最終的に、デザイナーが作ったものに対して良し悪しを決定するのはプランナーです。デザインのことが何もわからず良し悪しを決定してしまったら、デザインに統一性が無いものになってしまいます。
なので、ある程度専門用語だったり、できたものを見分ける必要があります。
まとめ

プランナーの仕事は企画がメインなのですが、その企画を行う際にいろんな知識を知っていなければいけません。
ここがプランナーの難しいところであり、やりがいのあるところです。
これからプランナーを目指す人にとってやることはたくさんありますが、ゲーム業界を一緒にもりあげていきましょう!