【体験談】ゼロから始めたWebディレクターをやり続けた結果

タイトル
初心者
Webディレクターってなんだか大変そうなイメージ・・・

はじめてお会いする人に「Webディレクターやってます」って言うと、

100%といっていいほど、なんかよくわからないけど大変そうな

お仕事な感じですねって返ってきます。

確かに大変な仕事ではありますが、やりがいのある素敵な職種でもあります。

一部の企業しかホームページ(Webサイト)を持っていなかった時代から20年Webディレクションに従事した私の体験談を紹介します。

書いた人

私は職業能力開発校で情報工学を専攻後、小さな広告代理店で営業兼ディレクターとして中小企業の制作ディレクションを6年経験。

制作会社に転職し、大手百貨店のサイト運用リーダーを常駐で6年担当。

現在の広告代理店に転職し、大手企業のPRページのPM兼制作ディレクションを8年従事。

様々な経験も踏まえて記事を書いていきたいと思います。

ゼロからのWebディレクター

それでは早速、職業能力開発校を卒業した私がどのように

Webディレクターになっていったのかについてです。

職業能力開発校を卒業しているんだからゼロからじゃないのでは?

私が職業能力開発校で先行したのは情報工学です。

C言語(プログラミング)やホームページビルダー(制作ソフト)で自己紹介ページを

作る授業などありましたが、Webディレクション講座というものはなく、

そもそもWebディレクターという職種が一般的ではない時代だったと思います。


初心者
え?じゃあどうやってWebディレクターになったのですか?


卒業後、はじめは中小企業へホームページ(Web)の営業をしていました。

当時の会社にはWebディレクターが在籍しておりませんでしたので、

受注してからホームページが完成するまでも担当として携わっていました。

そこからが私のディレクター人生の始まりです。

どうしてWebディレクターになりたかったの?

この職種をやりたいって思ったというよりは、

ホームページができるまでの工程が楽しかったというのが正直なところです。

まだホームページというものが広告としてまだまだ受け入れられていない時代でしたので、

広告費用をそこまでいただけなく、

デザイン・コーディング以外は私がすべてを担当していました。

そんな折、会社としても受注が増えてきて、分業していこうという流れになり、

私は晴れて専任のディレクターになったのです。

小さな広告代理店で経験した3つの良かったこと・良くなかったこと

3つの良かったこと

(1)Webディレクターという職種に出会えた

小さな会社だったからこそというのはありますが、

この時にWebディレクターになったことは

今後の人生において大きな出会いだったと確信しています。

(2)制作工程を体で覚えることができた

広告予算があまりないため、設計・撮影・ライティングを

お客様と私と二人三脚で進めていくことで、

どのタイミングで何が必要なのかを体に叩き込んだ時期でもあります。

ディレクションの基礎を身で学びました(笑)

(3)中小企業の社長とお近づきになれた

自動車板金、瓦屋、美容室、造園、整体院、歯科医院など

様々な業種の社長・院長とお近づきになれ、

インタビューを通して今後の展開や夢をヒアリングでき、

ワクワクして聞いていたことを今でも鮮明に覚えています。

これは大手企業では味わえない体験でしたね。

3つの良くなかったこと

(1)給料が安かった

会社としてもディレクターの給料をどうするか判断に迷った時代だと思います。

営業からの専任になるので、基本給は営業と一緒だけど、歩合はなかったのでつらかったです。

朝8:30から23時過ぎまで働いて、残業代なしの年収240万円くらいだったかな・・・。

(2)教えてくれる人がいなかった

自分で考えて、痛い目をみて、そうして社会人になるんだという上司の考え。

今考えればブラックだったんだなぁと(笑)

(3)とにかく案件数が多かった

1案件あたり3~5ページ程の制作ボリュームで、多い時で30案件持っている時がありました。

小さい会社あるあるですが、一人に圧し掛かるボリュームが異常でした。

転職した制作会社で経験した3つの良かったこと・良くなかったこと

3つの良かったこと

(1)専門職がいることの安心感

デザイナー、コーダー、カメラマン、ライター、フラッシャー、システムエンジニアなど

必要な専門スキルを持った同僚がいることはものすごく安心感がありました。

今まで身で学んだことがどれだけ浅かったかも痛感しました(笑)

(2)大手企業案件を担当することができた

誰しもが耳にしたことがある企業案件を担当させていただける

満足感と責任感を持たせてもらえました。

名のある企業サイトを担当できるのはモチベーションも上がりますね。

それと同時にミスをした時の恐怖感は、以前にもましてレベルアップしていました。

(3)運用リーダーに抜擢された

今まで制作だけだったのが、サイト運用をさせていただけるようになりました。

お客様先に常駐し、全国の店舗のWeb担当者さんの教育、問い合わせ窓口、

何十万人に配信されるメルマガ作成・配信など経験させてもらいました。

初めてのメルマガ配信セット時に、「配信」ボタンを押す恐怖は忘れられません。(怖かったー)

良くなかったこと

とにかく残業がすさまじかったです。

今まで遅くても終電では帰れていたのですが、朝方、

下手したらそのままオールということもしばしば。

この時は、働き方改革なんてものはなかったので、お客様からの依頼が22時くらいにあって、

翌朝までに仕上げてくださいってことが普通にありました。

(精神異常をきたしそうな程、過酷な労働環境でしたね)

経験上必要と思われるスキル


初心者
やっぱり専門的なソフトを使いこなせないとだめなのかな?


専門的なソフトウェア(アプリ)が使えればそれはそれでいいですね!

でも実際は特殊なソフトウェアを使う人に仕事を依頼して

一緒に作り上げていってもらうように調整することで進めます。

極端に言うとMicrosoft Word、Excel、PowerPointがある程度使えれば

何とかなるものです(笑)

そして仕事をやっていくうちに、必要に応じて専門ソフトなどは習得していく

ことになりますので、安心してください!


初心者
ソフト以外に必要なスキルは何ですか?


Webディレクターの主な仕事は、進行管理、品質管理(クオリティ管理)、

プロジェクトメンバーの選定、クライアントとプロジェクトメンバーの橋渡しになります。

私が経験してきて一番大事なスキルは「調整力」だと思います。

クライアントとメンバーの間に入りますので、納期までにどうやって進めるのか、

これが本当に大事です。

クライアントの言いなりになりすぎると、メンバーは疲弊しますし、

逆にメンバーを守りすぎるとクライアントの要件を満たせなくなり、

次のお仕事がなくなる可能性も出てきます。

はじめは難しいですが、どこの会社にもうまく立ち回っている人が必ずいますので

その方がどう動いているのか研究し(笑)まずはコピーしてしまうのが早いです。

最後に

ゼロから叩き上げで今までやってきた経験がすべて集約されて、

現在のPM兼制作ディレクターになれたのかと思います。

給料も初めの時から振り返ると約3倍くらい頂けるようになってますね!

もちろん今は叩き上げなんてしなくてもしっかりした教育環境がどこにでもありますので、

安心してWebディレクターになれますよ!

20年やり続けた結果、様々な専門スキルを持った人たちと

良いものを作っていく楽しさはやっぱりやめられませんね。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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