
という疑問に答えていきたいと思います。
簡単にいうとwebデザイナーはHPのデザインを作る仕事、webプログラマーはプログラムを用いてログイン、検索、アップロードなど様々な機能を実装する仕事です。
ここでは現役webプログラマーの視点から、それぞれどんな仕事か詳しく紹介していきたいと思います。ちなみにこの記事を書いている僕はwebプログラマーとしてフリーランスで生活しています。
webプログラマーとwebデザイナーの違い
webデザイナーってどんな仕事?

webデザイナーとはフォトショップなどを用いて、HPのデザインを作る仕事です。サイトで使う画像を作ったり、バナー制作なども主な仕事です。
絶対に必要なスキルはフォトショップです。さらに、画像を作成するためにイラストレーターも併用する人が多いです。
webデザイナーは美大出身など、絵を描くのが得意な人が多いです。また、比較的女性が多い職種です。
職場によってはデザインだけでなく、自分が作ったデザインデータを元に、html、css、jqueryを使ってHPの見える部分を作ることもあります。
1,フォトショップ
2,イラストレーター
1,html、css
2,jquery、javascript
webデザイナーのメリット
在宅ワークや独立がしやすい

デザイナーは基本的にひとりでデザインを仕上げます。決められた日にちまでにデザインデータをあげれば良いので、在宅で仕事をしても支障がない場合が多いです。
また、デザイン能力さえ一人前になれば独立もしやすいです。後述しますが、デザインの仕事を投げたい元請け会社はたくさんあるので、比較的仕事はとりやすいです。
webデザイナーのデメリット
1、給料が安い

これが最大のデメリットです。世の中には絵を描くのが好きな人が多いのか、webデザイナーがあふれています。
そのため、格安の単価で受けるデザイナーがいるため、デザイン料は基本的に安いです。
web製作会社によっては、デザインは儲からないので自社では一切やらず下請けのデザイナーに任せ、自社では利益率の高いプログラミングのみやる会社もあります。
webデザインだけでは稼げないので、少しずつjavascriptやPHPなどプログラミングを勉強し始めるデザイナーが多いのが現状です。
2、クライアントの感覚的なダメ出しが多い

デザインに正解はありません。サイトの色を青にするか緑にするか、どっちが正解かはクライアントの気分次第のことが多いです。
プログラミングは動けば何でもいいのですが、デザインはこだわりが強いクライアントの場合は、なんどもなんども修正する可能性があります。
とくにやっかいなのが、打ち合わせの相手に了承をもらってデザインを進めていたのに、相手の上司が出てきて全てひっくり返すケースです。
こういう場合も、クライアントのわがままを聞く必要があります。クライアントのダメ出しに振り回されるポジションだと思ってください。
3、納期に追われる

クライアントの都合でデザインが変更になっても納期は伸びません。そのため、最初は余裕があってもデザインをひっくり返されれば、休日返上で間に合わせないといけません。
また、前述した通りデザインは儲からないため、契約を取った会社から下請けに投げる傾向にあります。そのため下請けであるデザイナーは短期の納期を押し付けられることが多いです。
個人でデザイナーをやっていればそんな仕事は受けなければいいのですが、会社の場合はそうもいきません。
会社は納期がきついことを理由に、元請けから特急料金を徴収していたりするので、デザイナーに

の一言で済まされます。プログラマーも納期の追われる仕事ですが、それ以上に納期が大変なのがデザイナーです。
webプログラマーってどんな仕事?

webデザイナーがデザインをしてhtml、cssでwebサイトを組んでも、動きのない紙芝居のようなサイトしかできません。
そんな状態から、ログイン機能、検索、アップロード、データベースとのデータのやり取りなど、様々なシステムを組み込むのがwebプログラマーの仕事です。
システムの組み込みにはJavaScript、PHP、Ruby、Python、Java、Perlなど様々なプログラミング言語が使われます。また、文字を表示する言語であるマークアップ言語のhtml、cssも使います。
またプログラマーは95%男です。僕も複数の現場にいきましたが、今のところ女性のプログラマーに会ったことはありません。
1,html、css
2,JavaScript、PHP、Ruby、Python、Java、Perlのどれか
webプログラマーのメリット
1、給料が高い

これにつきます。実務3年程度で月収80万円が普通に狙える数少ない仕事です。
最近はプログラマー不足に拍車がかかり、とにかく大金を出してプログラマーの取り合いが行われています。
2、転職がしやすい

1とも被りますが、実務3年以上のプログラマーはどの会社でも取り合いです。どの現場に行っても大忙しで人が足りていません。
常に求人が出ているので経験者は会社にすがりつかなくても、いつでも転職ができます。
3、自由に働きやすい

webデザイナーと違ってチーム開発が多いので完全に在宅ワークはやりづらいですが、一部在宅ワークくらいだったら全然できます。
基本的に納期を守って仕事をしていれば勤怠などはゆるい会社が多いです。
webプログラマーのデメリット
1、プログラミングは難しい

ネット上には盛んに

と連呼する人々がたくさんいます。もちろん、ちょっとif文を書くだけなら小学生でもできます。しかし、実務レベルのプログラミングはものすごく難しいです。
そもそも、プログラミングが簡単ならプログラマーを雇うのに月収80万円も出しません。プログラミングが難しくてなかなか習得できないから、すでに習得したプログラマーを高単価で奪い合いが起きるわけです。
ネットでプログラミングが簡単だと連呼する人たちを見たら

という自慢だと思ってください。
2、新しい技術を習得し続ける必要がある

web業界は移り変わりが激しいため、新しい技術が出るたびに習得する必要があります。
たとえば、15年前にPerlという覇権言語がありました。ログイン、掲示板、検索など主だったwebシステムはPerlで作られ、Perlさえ出来れば仕事は困りませんでした。
時は流れ、いまやPerlは全てPHPやRubyに置きかわり、Perlの知識だけで食べていくことは困難になりました。
このように古い技術に固執していると取り残されるため、自分の得意な言語やツールがあっても、時代遅れになったら新しい言語やツールを習得する必要があります。
常に勉強する必要があるのがwebプログラマーです。
結論 webプログラマーとwebデザイナーどっちがいいか?

絵を描くのが好きならwebデザイナー、PC自体が好きならwebプログラマーです。
おすすめしないのが、絵が描くのが好きだけど給料がいいからwebプログラマーを目指すとか、プログラミングが好きだけど在宅で働きたいからwebデザイナーを目指すという仕事の選び方です。
どっちも一人前になるのは大変なので、ある程度適性がないと挫折します。適性がないほうを無理やり勉強するよりは、とりあえず適性のある仕事の一人前を目指すべきです。
そして、webデザイナーだけど仕事の幅を広げるためにちょっとだけプログライングを学ぶ。もしくはプログラマーだけどちょっとだけデザインを学ぶ、という風に得意分野を作った上で不得意分野を勉強したほうがよいです。
webプログラマーとwebデザイナーで悩んでいたら、条件よりも自分の適性を第一に考えてみてください。
以上、現役プログラマーからみたwebプログラマーとwebデザイナーの違いでした。参考にしてください。