
そこで、社内SEを経験したことのある者の立場から、どのような人が社内SEに向いていて、向いていない人はどんな人なのか?を客観的に分析していきたいと思います。
社内SEに向いている人って?
そもそも社内SEに向いている人って、どのような人なのか?を考えてみたいと思います。
・いろいろな事を覚えたりする事が好きな人
・社内の人と話したり、コミュニケーションを取ることが好きな人
・一つのことを極めるよりも、広く浅く多くのことをやりたいと思っている人
・いろいろな業務が重なっても冷静に自分で管理できる人
・物事に臨機応変に対応できる人
こんな感じでしょうか? 一つずつ説明していきましょう。
社内の人と話したり、コミュニケーションを取ることが好きな人
社内SEにとって、コミュニケーション能力に優れていることは、とても大事な要素です。
社内のいろいろな部署との調整がありますし、人間関係にも振り回されたりする場面もあるでしょう。
社員(ユーザー)が同じ会社内にいるわけなので、辞めない限りずっとユーザーと同じ会社にいるということになります。
自分が苦手ではない人ばかりであれば、いいのですが、そういうわけにもいきません。
いろいろな事を覚えたりする事が好きな人
社内SEは様々な知識が必要になります。
社内システムの全てを把握しなければならないため、
・人事システム ➡ 人事に関する知識
・経理システム ➡ 経理に関する知識
・営業システム ➡ 営業に関する知識 がそれぞれ必要です。
いろいろな事を学ぶ姿勢がないと仕事が上手に回すことが出来ません。
一つのことを極めるよりも、広く浅く多くのことをやりたいと思っている人
上記で紹介したように、いろいろな知識が必要になります。「インフラのスペシャリストになる。」など思っている方には、難しいと思います。
スペシャリストになることも、もちろん重要ではありますが、広く浅く、幅広い知識を学ぶ必要があるので、「スペシャリスト」を目指すとなると偏りがでてしまい、社内SEの業務には支障が出てしまうことが発生します。
いろいろな業務が重なっても冷静に自分で管理できる人
社内SEはいくつものプロジェクトが並行して進みます。基本的に多忙です。
各部署からいろいろな要望があったり、ヘルプデスクの業務も重なります。セキュリティに関する事も仕事として舞い込むことだってあります。
そういった中から優先順位を付けて業務を行うことが社内SEの技量の見せ所になります。ただ、多忙ではありますが、うまくコントロールできれば、残業は少なくできます。
物事に臨機応変に対応できる人
業務が多くても自分でコントロールすれば、何とかなる、と書きましたが、それでも社内のITに関する問題というのは、日々増える事はあっても減る事はありません。
今日はアプリ開発をやろう!と計画しても突発的な問題が発生して、アプリ開発が出来ないことも多々あります。
そんな状況の中でも、物事に臨機応変に対応できる人が、社内SEとして通用します。
社内SEに向いていない人って?
それでは、社内SEに向いていない人は、どのような人が挙げられるのか?まとめてみましょう。
・一つのスキルを徹底的に伸ばしたいと考えている人
・コミュニケーションを取るのがあまり好きではない人
・人と話すよりコンピュータをいじっている方が好きな人
・裏方ではなく、目立ちたい人
基本的には向いている人とは逆の方が向いていない人です。
何かしらのスペシャリストになりたくて、人よりもコンピュータの画面の前にいた方が楽。という方には向いていないです。
また、しつこいようですが、コミュニケーション能力は重要です。
裏方ではなく、目立ちたい人、エンジニアでこのマインドを持つ人は少数派かもしれませんが、まず、社内SEには向いていないです。
裏方の作業に徹しないと、作業にならない、それが社内SEです。直接会社の売上を上げるわけではなく、あくまで裏方として、会社に貢献するわけです。
しかし、会社全体のしくみが把握できて、なにかと経営陣と近い職種になるので、裏方には裏方の仕事の楽しみ方もあるかと思います。
社内SEという仕事を通じて、自分なりに発見してみてほしいものです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
社内SEとして仕事をしたいと思ったときに、自分は向いているかな?いないかな?を客観的に判断する要素を挙げてみました。
社内SEを目指そうか、お悩みのエンジニアの方々の参考になればと思います。
同僚からは「社内SEはやめとけ」と言われましたが、理由が明確ではない気がしました。どのような人が社内SEに向いていて、向いていない人はどんな人なのか知りたいです。