
結論から言うと、かなり厳しいですが可能です。
なぜならプロジェクトマネージャーになるために特別な資格はないからです。
技術力はもちろん、リーダーシップ、コミュニケーション力や、交渉力など 様々な知識・スキルを駆使して仕事をするので、総合的な人間力が試される職業です。
ではどうやったらプロジェクトマネージャーになれるのか、実体験も交えてご紹介します。
プロジェクトマネージャーの仕事は?年収は?

「プロジェクトマネージャー」という言葉にどのようなイメージがありますか?
システム開発現場で多くのメンバーを率いるカッコいいリーダーのイメージ、
メンバーと顧客に挟まれて残業続き・・・とネガティブなイメージもありますよね。
プロジェクトマネージャーとは一体何ものなのでしょうか。
1.仕事内容

プロジェクトマネージャーは簡単に言うと、決められた日付(納期)までに、
成果物(プログラムや仕様書、ハードウェアなど)を完成させる責任者です。
具体的な仕事内容は、
- プロジェクトの企画、立ち上げ
- 開発目的、作業内容、スコープの決定
- スケジュールや予算の計画立案
- リソース(ヒト、モノ、カネ)の適切な配分、管理
- 顧客などステークホルダーとの交渉
- システム開発工程の進捗管理
プロジェクトの大小、業界、メンバーによってもプロジェクトマネージャーの役割は異なります。 決まった業務があるわけではないので、IT技術者というよりは、 プロジェクトを成功させるための何でも屋として、リーダー・管理者の仕事を担当します。
2・3人の小規模チームのマネージャーから、みずほ銀行のシステム統合プロジェクトや、 人工衛星「みちびき」を打ち上げる国家プロジェクトを束ねるマネージャーも同じ、 「プロジェクトマネージャー」と呼ばれるので、多岐にわたる仕事内容はイメージ付きやすいかなと思います。
2.求められるスキル

仕事内容も様々なので、求められるスキルも様々ですが、一般的には、
- ソフトウェア、ハードウェア、ネットワークなどIT技術に関する知識
- スケジュール、予算、メンバーに対するマネジメントスキル
- 顧客やステークホルダー、メンバーに対する交渉、提案力
- 多くのメンバーを束ねるリーダーシップ
- 顧客の業界(金融、製造業、通信、物流など)に関する専門知識
- プロジェクト全体を見渡す俯瞰力
が求められることが多いようです。
個人的には、様々な特性を持った顧客・メンバーと共にプロジェクトを推進するので、 人とコミュニケーションをとるのが好き、 一緒に課題解決をしたい!と思える方に向いているかなと思います。
また、少しネガティブになりますが、
プロジェクトマネージャーの仕事は、華々しく目立つ仕事ではない割に、プロジェクトを背負うプレッシャーや責任は大きく、メンバーや顧客も思い通りに動いてくれるわけではないので、孤独になりがちです。
顧客からの曖昧な要求と、それを受ける現場メンバーとの板挟みになりながら、なんとかプロジェクトの完遂に向けて策を尽くします。
このような仕事でも、めげずに最後までやり遂げられる人が求められるのです。
他にも、日々進化する現在のIT業界で活躍するためには、 AI・クラウド・IoT・ロボットなど最新技術に対する興味関心・理解があると、 どの現場でも重宝されますよ。
3.年収は?

転職サイトで有名なDODAの調査によると、 プロジェクトマネージャーの平均年収は、約660万円(2018年12月時点)です。
実際にプロジェクトマネージャーとして活躍しているのは、40代以上の方が多い印象ですが、 平均年収は40代で742万円、50代以上は818万円となります。 ある程度実務経験が重視される仕事のため、年齢に比例して平均年収も増える傾向があるようです。
プログラマの平均年収が約430万円なので、プロジェクトマネージャーの年収は高めですね。
参考サイト:DoDa平均年収ランキング
プロジェクトマネージャーになるには

では、どうやったらプロジェクトマネージャーになれるのでしょうか?
一般的には、プログラマやシステムエンジニアからスタートし、
チーム・プロジェクトリーダーを経て、プロジェクトマネージャーと、
順々にスキルアップすることが多いです。
プログラマやシステムエンジニアとして現場で仕事をした経験が、
マネージャーとして現場を管理する立場になった時に生きてくるのですね。
ただ、未経験でプロジェクトマネージャーになれないわけではありません。
- IT技術には疎いが、顧客業務に精通している方
- 他業界や多職種でマネジメント経験を積んだ方
がプロジェクトマネージャーとして活躍されている例は、多々あります。
その場合は、プロジェクトマネージャーとしての能力があることを、
資格で示すのがおススメです。
プロジェクトマネージャーに関する資格は、
プロジェクトマネージャー試験 : IPA(情報処理推進機構)が認定する国家資格
PMP® : PMI(Project Management Institute)本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格
などの資格があります。
どちらも、簡単に取得できる資格ではないですが、IT業界では著名な資格です。
プロジェクトマネージャーを目指すのであれば、勉強しておいて損はないと思いますよ。
まとめ

プロジェクトマネージャーのイメージがつかめましたか?
簡単になれる職業ではなく、仕事も正直なところ大変なことも多いですが、
その分やりがいは大きく、プロジェクトが無事に完了した時の達成感を魅力に感じる
プロジェクトマネージャーは多いと思います。
プロジェクトマネジャーになりたい!と思ったら、ぜひ挑戦してみてくださいね。