
プログラマーを目指している方であれば、AIといった昨今の技術が発展し表に出てくる中で、プログラマーの需要が減ってきているという話は聞いたことがあると思います。
そのなかで2019年4月23日に経済産業省によって発表された「IT人材需給に関する調査」という報告書ではプログラマー、IT人材を大きく「先端IT人材」と「従来型IT人材」という形に分け、それぞれの今後の需要について触れられています。
今回はこれからのプログラマーの需要について先端IT人材と従来型IT人材に分けて、共に解説していきたいと思います。
参考リンク:IT人材受給に関する調査
AIによる産業時代、第4次産業革命

最近では長い間下火であったAI(人工知能)という技術もよく聞かれるようになりました。
特に2016年にイギリスの人工知能企業「DeepMind」によって開発された囲碁用の人工知能「AlphaGo」が人間のプロ囲碁棋士を打倒したことで、今後の人工知能の発展には大きな興味を寄せられました。
第四次産業革命はこういった人工知能を中心として、従来のIT技術とは一線を画す技術による技術革新であると予想されます。
これまでの3度に渡る産業革命と比べてもより大きな変化を人類にもたらすとされ、特にこれからのIT産業には大きく関わっていくでしょう。
IT人材の種類と求められるもの

一言にIT人材と言っても、その人材が関わる業種や立ち位置によっても大きく需要は変わります。
前述した報告書、「IT人材需給に関する調査」では、IT人材の需要の変化はそういったプログラマの関わる業務によってこれから需要が増してくる分野と、逆に需要が減少して行くであろう分野に分けて、それぞれの業種に関わるIT人材を2つに分けています。
先端IT人材とは?

先端IT人材というものは、「第四次産業革命に対応した新しいビジネスの担い手として、付加価値の創出や革新的な効率化などにより生産性向上などに寄与できるIT人材」と定義されます。
具体的には、IT人材の中でも今後発達していくであろうAIやビッグデータ、IoTといった先進的な技術を扱うIT人材を指しています。
AI(人工知能)とは?

AIというのは人工知能という名の通りコンピュータを用いて、例えば人間の様な知能を作り出す技術です。
機能としては言語の理解や推論から問題解決といった、人間の基本的な知的能力を中心として、コンピュータによる柔軟な情報処理機能が求められます。
人工知能自体はコンピュータの発達当初から考えられていた技術で、これまでに幾度もなく研究されてきた分野でもあります。
そしてここ十年ほどでコンピュータの性能の上昇やディープラーニングといった機械学習技術の発達によって人工知能の実現はより現実味を帯びてきました。
ビッグデータとは?

ビッグデータというのは従来の一般的なデータ管理システムでは扱いきれないほど膨大で解析困難なデータ群のことを言います。
ネットワークが盛んになる中で、IT業務では昔とは比べ物にならないほど途方もなく多くの複雑なデータを扱う事が多くなり、従来と同じように管理していくことが出来ないため、これまでとは違う管理技術が必要となってきます。
例えば検索エンジンなどで利用されるネット上のあらゆる情報や、防犯カメラなどの記録を解析して客の行動データの解析といった商業目的でのデータ解析が該当します。
IoTとは?

IoTというのは(Internet of Things)の頭文字を取ったもので、「モノ(Things)のインターネット」とも呼ばれます。
IoTは日常生活にネットワークが密接に関わるようになる技術で、家電や生活雑貨といったあらゆるモノをインターネットに繋げることで、会話をするように管理していくことが出来るようになります。
従来型IT人材とは?

従来型IT人材とは、前述のような先端型IT人材に対して定義されるIT人材のことで、従来から続くIT技術を扱うプログラマといった人材を全体的に指す用語です。
AIの様な人工知能やIoTなどに関わらない全体を指しているので非常に大きな括りではありますが、今後の需要はこういった技術を扱えるか否かによって大きな需要の線引が成されると予想されています。
これからのIT需要の変化に取り残されないために

今の所、IT人材はスキルの高さ、人材数共に大きく不足している状態です。
2012年には中学での必修科目の一つにプログラミング学習が組み込まれるなど、社会的にもプログラマの重要さは認知されてきたこともあって、プログラマ全体として見た場合の需要は今後も大きく増していくでしょう。
今でこそ従来型のプログラマがIT需要の大半を占めていますが、AIのような人工知能の発展や、日常生活に密接にコンピュータが組み込まれるようになるIoTといった技術が発展して行くに連れて従来型のIT需要の割合は減少していくことが予想されます。
先端型のIT人材の不足に向けて、最近では先端型のプログラマを育成するための取り組みもよく見られるようになりました。
プログラマーとして今後の時代に取り残されないためには、従来型の技術を扱うのに留まらずに先進的な技術を吸収して、これからの革新的な技術の発展に積極的に関わっていくことが望ましいでしょう。
私も35歳でプログラミングの独学を始めています。現在、プログラマーよりツブシが効く職業に就いてるんですが、プログラミングで何らかの形で収入を得れるようにしたいと考えております。
ゴマ塩さんみたいに正規の就職は諦めておりますが、非正規だと可能性はありますか?また、非正規でも経験は十分に積めるんでしょうか?
プログラマーより潰しが効く職業についているのなら、プログラムは趣味にとどめておく方がいいと思いますよ。非正規でも経験をつめる職場もありますが、雑用しかさせない職場もあります。面接である程度すり合わせても、入社して使えなかったら雑用係にクラスチェンジにします。正直入ってみないとわからないですね。
お返事ありがとうございます。
巷では、勉強会などに参加し人脈作りをされてから、プログラミングのお仕事に就くかたもいらっしゃるみたいですが、それは30代後半には関係のないことでしょうか?
勉強会は何度か参加した事ありますが、仕事を紹介されたことはないですね。参加したくらいだとそこまで人脈できないので、勉強会を主催するくらいの方がいいですね。