「高卒」で「未経験」の「女性」プログラマーの本音を暴露!

パソコンと疲れた女性
見習い
「高卒」で「未経験」で「女性」なプログラマーの実情ってどうなの?
「高卒」「未経験」「女性」「地方勤務」
これら社会弱者にあたる条件を満たした私がどのように働きどう思っていたのか。
今回は実体験をもとに実情と本音を打ち明けようと思います。
人の上に立っている方は是非とも読んでください。
筆者の経歴
フロントエンドエンジニアとしてwebサイト(オフィシャル、EC、社内管理、動画配信など)の設計・構築・保守・管理を6年務めたのち、webマーケターを1年経験。
現在はwebカスタマーサポートおよびテレアポ営業業務を行っている。
高卒入社からこれまでIT業界の中を渡り歩いている。

高校新卒でプログラマー

実際の待遇

(1)業務面


メイン
1年目:PHPやHTMLの簡単な業務
2年目〜:DB設計・構築、新人教育の追加
3年目〜:オフィシャルサイトの設計から管理まで全てを一任
4年目〜:アプリ開発に参加
5年目〜:プロジェクトリーダーとして大きなプロジェクトに参加
 
合間にちょこちょこあった業務
・RubyのPHP化
・社内管理システムの設計・構築・保守・管理
・サーバー構築
・ドメイン管理
 
多岐にわたる貴重な経験を沢山させてもらっていました。
当時は気付きませんでしたが間違いなく私の財産ですね。感謝しています。
 

(2)賃金


月給
入社時は手取り10万、最後は手取り13万でした。
同期の男性とは給与面で差はなかったと思うので、そういう男女差別はなかったようですが、本社勤務か支社勤務かでお給料の差はあったようです。(業務内容に差はありません。)
正直、お給料が業務と見合っていなかったと今では思いますね。
 
ボーナス
私が入社してからは4桁のボーナスを1度もらっただけでした。
経営が苦しいと聞いていたので、もらえるだけありがたいと思っていました。
けれどその実とても儲かっているとの噂を後から耳にしました。本当ならがっかりですね。
 

ボス
ちなみに地方社員の給料が海外委託先より低く設定している会社もあるのにゃ。
同じ日本人なのに変だにゃ!

とても辛かった3つのこと

(1)一気に押し寄せてきた「初めて」


「初めて」に対して不安を感じる人は私だけではないでしょう。
その「初めて」が多すぎた時、人は追い詰められるのだと身をもって体験しました。
 

初めての「労働」
私はバイトを禁止されていたので、会社で働くことが初めての労働でした。
 
「業務に関係のない話をしたら怒られるかもしれない。」
「今届いた宅配の荷物運びを手伝うのは悪いことになるのかもしれない。」
 
と、今ではそんなことあるかーいとツッコめることも、当時は本当に分からなくて。
校則のような良し悪しがわかる基準がないことが本当に不安でした。
 
解決した方法:時間経過
初めての「飲み会」
未成年の私は飲みに行くことなど当然ありませんでしたので、「飲みの席の作法」や「雰囲気に合わせた態度の取り方」などわかりません。
くわえて素面の状態で酔っ払いを相手にするので、酒の勢いによく傷付けられ、苦痛で仕方なかったです。
 
解決した方法:飲めるようになること
初めての「大人の中で過ごす」
入社するまで過ごしてきた環境は「家庭」か「同級生と先生の間」かのどちらかです。
大人と会話することもほとんどしてこなかった私が、上手い会話の切り返し方や空気の読み方をできるわけがないのです。
 
当然そういうことは誰も教えてくれませんので、ひたすら調べて試してを繰り返すしか、解決する方法が私にはありませんでした。
 
解決した方法:調べて実践を繰り返す

(2)会話がない環境


始業から終業までで耳にする音は「クリック音」か「キータッチ音」のみ。
物音ひとつ立てることにすら緊張する本当に静かな空間で毎日働いていました。
 
そういう環境にいると、いつも以上に人の目や心の声が気になるものです。
集中ができなかったり休憩を取れなかったり私にとっては息の詰まる苦しい環境でした。
そんな環境ですからコミュニケーションが取れるわけもありません。
入社してから6年、業務以外のことで話しかけられた回数は、片手で足りる数です。
 
最初は頑張ってコミュニケーションを取ろうと努力していましたが、さすがに途中で心が折れてしまいました。その結果、「質問」という行為にとても大きな勇気が必要となってしまい、質問をしなかったことで何度も怒られることになりました。
ある程度詰まってしまった時には「質問」をしなくてはいけないと分かっていました。分かってはいても、本当にできなかったのです。
ひたすら自分で調べることで、それができない事を埋めようとしていました。
 
あの時の私は「仕事をする自分」と「感情」を分ける発想を持ち合わせていませんでしたから、必死でした。

(3)会社にいながら独学状態


課題は与えられたが基本的に放置。ついてくれる先輩や教育係もいない上、質問しにくい環境でほとんど独学状態になっていました。
せっかくプロの集団の中にいたのですからもっと色んなことを聞いておけばよかったと今では思いますが、当時はそんな余裕なんて微塵もありませんでした。

ボス
研修や新人教育はコミュニケーションが取れるだけでなく、教える側も気付きが得られる大事な機会。
IT企業に限らず積極的にやった方がいいと思うにゃ。
 

プログラマーを経験して得たこと


見習い
にゃんか、プログラマーになってもいいことないような気がしてきたにゃ。
ボス
なら次はプログラマー経験から得たものを紹介するにゃ!

インターネット詐欺に引っかからない


「URL」のおかしさに気付いたり、クリックだけでは問題ないことを仕組みから理解していたりと、一般の人が不安になることを知識で溶かす感覚がなんとなく気持ちいいですよね。私だけかな。
また周囲からそういった相談がよく来るようになり頼られることが嬉しくもあります。

周りのちょっとした疑問に答えられる


「ドメインってなに?URLと違うの?」や「ブラウザってなに?検索と違うの?」のような一般の人がふと疑問に思うようなことを尋ねられるようになりました。
知らないことや曖昧な知識だと調べて教えるので、自分の知識が深まるいいきっかけになっています。

作業効率を上げる3つの道具

(1)表計算サービス「Excel」「スプレッドシート」

  • Excel
  • Googleスプレッドシート
  • テストデータを作ったりデバッグに使ったり、知っている関数が多ければ多いほど使える本当に便利なツールです。
    Excelは起動から何から重いので最近だとスプレッドシートを使う方が多いのではないでしょうか?
    またExcelを使えるだけで転職先の幅も広がるので一石二鳥ですね。

    (2)タスク管理アプリ

  • Trello
  • 見やすくて操作も簡単な王道サービスですね。
    チームでも個人でも使い勝手がいいので私はかなり重宝していました。

  • Toggl
  • タスクごとにかかった時間を記録できるので、工数の目安が結果と大差なく決められるメリットが大きかったです。
    個人用に使っていたのでチームでの利便性はわかりません。

    (3)ふせんアプリ

  • Sticky Note
  • 意外と大事にしていたアプリです。
    例えば「今パッと聞いた事を一旦メモして今の作業を進める」だとか「一旦どこかにメモしてすぐ使う」といった使い方をしていました。
    利用シーンが多いので使用頻度はかなり高く、かなり重宝していました。

    最後に


    見習い
    どんなことにも良し悪しがあるということにゃんですね。
    ボス
    その通り。大事なのはどんな経験をしたのかではなく、何を得ることができたのかなのにゃ。
    <高校新卒の社員が会社にいる あなたへ>
     
    見えないかもしれませんが、本当は色々考えています。
    あなたが何かをぼーっと考えるような時間も、彼らは真剣に悩み考えています。
     
    成果が見えない時や失敗をした時に、サボっていたな、や、責任感がないな、など決して、悪い方に決めつけて怒るようなことはしないであげてください。
     
    何を考えていたのか聞いてあげてください。
    そしてこの事を、どうか頭の片隅にでも置いておいてください。
     
    あの頃の精一杯だった筆者より
     
    以上、私の体験談でした。
    良き思い出より悪しき思い出の方が心に残るもので、悲観的なところが多く出てしまいましたが、それが私の本音にあたるのだと思います。
     
    あくまで私の体験なので共感できないこともあると思いますが、こういう人もいるんだなと知っていただくことに意味があります。
     
    ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
    何かの参考になれば幸いです。

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