現役SEは転職後もSEの道を選ぶのか?

SEって楽しいの?一日中パソコンに向かってプログラミングしているんでしょ?

現在のIT社会においては、就活や転職の際に興味を持つ方もいるのではないでしょうか。

ここでは、現役SEである私が、業務内容を紹介するとともに、転職や独立後にもSEを選ぶのか?を述べたいと思います。

私は、一部上場企業にてSEとして10年働いています。大学は情報学部出身で、ある程度Javaなどの言語を学んでいました。まずは私の普段の業務内容について紹介します。

私の業務内容


私は、入社当初はプログラマーとして働いていましたが、

半年経過したあたりからシステム運用やシステム開発のリーダーを任されました。

システム運用では顧客からの問い合わせ対応や不具合調査を担当し、

システム開発では顧客との要件のとりまとめやプログラマーへの作業指示を担当しました。

私の会社では社外のプログラマーを数名常駐させており、

基本的にはプログラマーにプログラミングを任せています。

なので、私は、10年間ほとんどプログラムを触っていません。

私は新卒から今まで同じ企業で勤めており、他社の事例がわからないので、

SEがプログラムを触らないのが一般的なことかはわからないのですが、

少なくとも私の会社ではプログラミングの経験がないSEは多いです。

プログラミングしないSEの私の普段の業務内容としては、

一日のほとんどは打ち合わせとメール処理をしています。

現在はコロナ禍によりほとんどリモート会議になりましたが、

以前は会議室を次々と巡っていたのでほとんど自席にいることはありませんでした。

また、私のチームには10名の常駐プログラマーがいます。

それぞれの要員に対する作業指示、進捗管理、納品物確認も私の業務内容となります。

もちろん私が全員へ直接指示を出しているわけではありません。

私とプログラマーの橋渡し役となる中堅プログラマーがいて、

私⇒中堅プログラマー⇒プログラマーという指示系統となっています。

私の業務内容をまとめると、

プログラミングしない

自席にもいない

顧客やプログラマーと一日中やりとりしている

そんなSEとなります。

習得できるスキルは、顧客の業務知識、顧客の課題解決能力、マネジメント能力です。

ちなみにプログラム言語はjavaがメインです。

そして給料面では、SEの平均年収は550.8万円ですが、

新卒2,3年目あたりにはこの数値を超えていました。
システムエンジニア(SE)の年収データ!1,000万円を目指す方法とは【2019年版】

SEの楽しいところ、大変なところ


顧客から専門分野の知識を得ることができる点が楽しいところだと思います。

例えば、会計や税法や生産など、ITではない分野の知識に触れることができます。

様々な分野の専門知識を習得することで自分の守備範囲が広がります。

興味がある分野については学んでいる瞬間がとても楽しく、

顧客から「専門家になれる」という言葉を頂いた際にはSE冥利に尽きます。

逆に、私のようなポジションのSEは、コミュニケーションに疲弊することがあります。

顧客とプログラマーの中間で板挟みになってしまうのです。

ときには、顧客から次々と難易度の高い要求がきて、

プログラマーからは次々と不具合や進捗遅れが報告されます。

一つ一つ優先順位をつけ対応していきますが気の遠くなることがよくありました。

また、人材が豊富な会社でしたらこんなことはないと思いますが、

私の会社ではよくあるのですが苦手分野のシステムを開発する際は大変です。

学習するにしても調べ方がわからなかったり頭に入ってこなかったりします。

顧客の話もまったく入ってきませんしシステム要件をまとめることができません。

どのような人材がSEとなるのか?


WikipediaでSEを調べると下記の通り記載されていました。

「システムエンジニア(略称:SE、エスイー)とは、日本において情報システム関連の業務に従事する者を指す用語である。」
システムエンジニア 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

情報システム関連の業務に従事する者、という点においては、

今の時代のビジネスパーソンはほとんど該当するのではないでしょうか。

学生時代の私は、SEは理系の仕事だと思っていました。

しかし大学時代の専攻はSEになる上では特に関係ないようです。

現に、私の会社では、大学の出身学部が情報系でない人が半分以上います。

極端な例ですが、ブラインドタッチができない状態で入社してくる人もいたほどです。

転職や独立後もSEの道を選ぶのか?


誰でも活躍できるこの業種ですが、経済産業省によると、

SEをはじめとしたIT人材の不足数は2030年には最大で79万人にまで上ると予測されています。
IT人材(SE)が不足する背景と、その将来性について

日本の現状をみるとSEとして働くことの価値はとても高いです。

海外に目を向ければさらに高収入が見込めます。

最近のビジネスキーワードにはAI、DX、5GなどのIT関連のワードが並ぶようになりました。

今後はさらにITのプロであるSEの需要が伸びてくるはずです。

また、小学校では2020年からプログラミングが必修となりました。

将来、IT分野の教育者の需要も伸びてくるでしょう。

市場価値的な視点で見ると、転職や独立した場合でも、私はSEの道を選ぶと思います。

また、なによりも、ITが楽しいから、というのが一番の理由です。

介護や行政などまだIT化が進んでいない業界へITを導入して、

従業員の業務負荷を軽減しサービスに専念できる社会を作ることができると思っています。

また世界中で開発されるITを組み合わせて、

生活が便利になる仕組みを考えることもとても楽しいです。

ITの可能性は無限大だと思います。

SEとして生涯を全うすることは自分の人生の可能性が広がることだと思います。

市場価値を高める!私が目指す理想のSE


最後に、私は、SEとは顧客の課題をITで解決するコンサルタントだと考えています。

理想はシステム構築をほぼ0とし顧客の課題を解決することです。

このレベルの高い理想に少しでも近づくために

様々なことにチャレンジし経験を積むことが必要と考えています。

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