
私もIT業界に入りたての頃(当時20代)に定年説というのを聞いて、
十数年経ったらプログラムが触れなくなるのでは?と不安に思いました。
数学的な要素もあり、頭の回転も早くないとついていけなくなる等、
将来について考えることもありました。
そこから十数年が経過した現在、定年を迎えて思うことを書いてみます。

Webサービス、組込み系(携帯アプリ、カーナビ)に関する
プログラマーを5年以上経験。
主に扱っていた言語としては、Java、javascript、HTML、SQLです。
現在はSEとして顧客との要件整理から運用保守まで
幅広い工程に携わっています。
開発現場のプログラマー
数々の現場に携わりましたが、
実際、周囲には20代の若い方から還暦近い方まで
様々なプログラマーの方がいらっしゃいます。
大事なのはコミュニケーション
プログラマーはチーム単位で作業することが多く、
一人で全部を任されることはなかったです。
その分、他のプログラマーと意思疎通を図りながら、
自分の認識とチームとしての認識に違いがないか、
コミュニケーションを適宜取ることで作業するのが中心でした。
IT業界だけではないと思いますが、
認識が違っていて誤った方向に進むことが一番の危険です!
いざ、プログラムが出来ましたとなってから、
その後に受けるレビュー(検品作業)により、
大量の指摘を受けて、酷いときには全部を作り変えることもあります。
(新人時代は多かったです・・)
なので、都度コミュニケーションを取ることは大事です。
分からないところは周囲に聞ける
プログラムを組んでみて問題や疑問に必ず当たります。
そんなときにベテランの方は自力で解決することもありますが、
周囲の方々に聞いて解決することも多いです。
私が経験するに、自分が抱える課題がはっきりしていて、
かつ、その課題を管理できていることが、
周囲に聞いても納得のいく解決が得られる場面が多いです。
働き方が改革されてきている

残業も多いIT業界では次第についていけなくなるのでは?
確かに、体力面の心配はあります。
現在の働き方でいつまでやっていけるのか、時々考えます。
ですが、近年、仕事のやり方や管理面について見直されているところもあるので、
体力的に不安な部分を解決してくれるものと期待しています。
私が思う3つのポイントをご紹介します。
解決ポイント1 残業制限
近年、働き方改革で影響を受けているのが残業時間です。
中でも時間外労働時間の上限について、
36協定(月最大で残業45時間、年最大で残業360時間)により規制されて、
違反すれば会社が罰せられます。
もし、上限を超えるようなことがあれば、上司に作業量の相談も出来ます。
その上でスケジュールの引き直し(リスケ)することも考えましょう。
解決ポイント2 リモートワーク
昨今のコロナ禍の影響もあり、リモートワークが普及しています。
IT業界も関係なく、通勤せず自宅から作業が出来ます。
打ち合わせも、SkypeやZoom、Microsoft Teams等を導入する会社も多く、
PC1台あれば作業可能な状況になりつつあります。
自己の体調面に不安がある場合、
リモートワークが許可される現場であれば、是非活用することをお勧めします。
解決ポイント3 営業の方に相談
そもそも現場と自分とのマッチング(合う/合わない)というのは、
実際に作業をやってみないと分かりません。
ましてや、作業が次から次へと降りかかり、量の調節が自分ではできない。
という問題がある場合は、営業への相談をお勧めします。
システムを会社が受注するにあたり、必ず営業部門があります。
そして、人員の配置、工数、予算面を管理していますので、
仕事量の調整が可能なこともあります。
場合によっては、現場を変えることも相談可能です。
プログラマーはずっとニーズがある

これからの時代、プログラマーとしての需要は低くなるのでは?
便利な時代を支えるAIはこれからの時代、
欠かせないものになると思います。
私も過去に先輩社員から、
「自分達の仕事は、結局自分達の仕事を減らしていく」
と聞いたことがあり、
これを今に置き換えてみると
「自分達の仕事は、次第にAIに取って代わられる」
と思うことがあります。
実際にAIを作るということではないですが、
システムによりどんどん自動化されていくので、
一度作ったプログラムは、その後の改修でもされない限り、
プログラマーの出番は次第に減るように思います。
ですが、様々な業界がシステム化に向けて取り組んでいるのは事実で、
業務を効率化しようとすればするほど、
自動化は着目される部分なので、その分需要は高まるとも思います。
逆に昔よりもプログラマーの需要も高まるのではないか?と思います。
実体験として
今までの経験からでは、システム案件の受注が止まることは今まで一度もありません。
特に、プログラム言語で言いますと、Java、C#、PHPを取り扱う案件が現在も多いです。
基幹的な業務(電力、銀行、航空等)はCやJava系の言語が多く、
Webサービス系の業務はPHP、javascriptが多く使われています。
改修案件も継続的に発注されているようです。
いつまでも働ける
冒頭で定年説というのに触れましたが、
開発現場では35歳以上の方も沢山いらっしゃいます。
年齢関係なくコミュニケーションさえ正確に出来ていれば、
基本的には何の問題もないと思います。
また、IT業界で働き続けること自体を考えると、
プログラマーの作業だけでなく、その設計書(ドキュメント)自体を一部変更したり、
エンドユーザー(お客さま)との窓口(フロント)に立って要望を掬い取る等、
役割も様々ありますので、経験を積めばその役割にスイッチすることも可能です。
いつまでも働ける可能性はあると思います!
同じ不安を抱えている方の参考になれば、幸いです。
35歳定年説というのを聞いたことがあって・・
30代の自分でも活躍できるか不安です。実際どうなんでしょうか?