
学生のうちから「自分は将来プログラマーになる!」と決めていたのならば、
最初から情報系の大学や専門学校へ行き、ソフトウェア開発会社へ就職するという進路を選んでいるでしょう。
何となく就職を決めたのはいいけれど、選んだ仕事が自分のイメージと違いすぎて、「こんなはずではなかった…」と後悔している人もいるかもしれません。
倒産やリストラなど、自分の意思とは関係なく職を失い、
「景気に左右されないように、手に職をつけたい!」
と強く思い直し、IT業界を志願する人もいるかと思います。
そんな人のために、未経験からプログラマーに転職した私の体験談を紹介します。

ソフトウェア開発会社にプログラマーとして転職しました。
携帯電話やカーナビの開発で7年経験を積んだあと、
現在のユーザ系情報システム会社に転職しています。
未経験からプログラマーになれるの?



例えば、インターネット求人サイトで「プログラマー 未経験可」という求人を探してみましょう。
いくつも求人が検索されるはずです。
私も実際にインターネットで未経験可の求人を検索して応募し、採用されたことからIT業界でのキャリアがスタートしました。
また、各所で開催されている中途採用向けの転職フェアにも足を運んだこともありました。
転職フェアでは、基本的には経験者採用が多いですが、未経験での応募も可能な企業も存在します。
転職フェアの良いところは、
企業の採用担当者とその場で会話ができること
ですので、
本当に未経験者でも応募できるのか、確認することもできます。
まずはインターネットの求人サイトや転職フェアなどで、
「未経験者可」の求人をチェック
してみましょう!
採用担当者が見ている3つのこと



採用する側は応募者がプログラマーとして今後やっていけるかどうかを見極めようとしています。
私がプログラマーとして採用された後しばらくして、
採用担当者が応募者のどんなところを見て採用を判断しているのか
について、実際に聞いた話を書きます。
なぜプログラマーを志望しているのか説明できる

なぜ前職から職種を変えてまでプログラマーになりたいのか、採用担当者が納得できる説明が必要です。
単純に「現在の仕事が辛いから」「IT業界は給料が良さそうだから」などというのは、
もし本音であったとしても、採用担当者の心証は良くありません。
「手に職をつけたい」「IT業界に可能性を感じて」など、
前向きで説得力のある説明ができるようにしておきましょう。
「やる気」が感じられる

未経験ながらもプログラマーを目指すために、どのような準備をしてきたのかアピールできるようにしておきましょう。
例えば、基本情報処理技術者など資格を持っていたり、
普段からExcelでマクロを組んだりしているのであれば、採用担当者の心証は良くなります。
資格試験については、
取得に向けて勉強中であったとしても十分アピールポイントになります
ので、積極的に採用担当者に伝えていきましょう。
社会人としての常識を身につけている

当たり前のことですが、プログラマーといえど、一社会人であることに変わりはありません。
応募や面接の際の挨拶や会話のやり取り
身だしなみ
履歴書・業務経歴書の記入
については丁寧に行いましょう。
未経験者採用に応募するまでに準備しておくべき3つのこと
基本的なPCスキル

プログラマー未経験であったとしても、入社後すぐに会社配備のPCの設定を自分でやっていくことになると思います。
メールやプリンタの設定、ネットワーク接続設定などPCの基本設定については、自分で行えるようになっておきましょう。
また、ブラインドタッチやWord/Excel操作などは、もし入社後にプログラミング研修があったとしても、PCの基本操作はまず教えてもらえません。
普段の生活ではスマホやタブレットを使っているかもしれませんが、普段からPC操作には慣れておくようにしましょう。
情報処理技術者試験

プログラマー未経験であっても、資格を持っていると、採用の際に有利に働くことがあります。
同じくらいの応募者で迷ったとき、資格を持っている方を選ぶということもあります。
国家資格である情報処理技術者試験は、学歴や職歴など関係なく受験することができます。
資格を持っているからといって技術力があることの証明にはなりませんが、
資格を持っている人の方が採用される可能性は高くなります。
SPI対策

未経験者採用であっても、面接を行う以外にも筆記試験を行う会社が多いです。
新卒採用と同じように、SPIのような試験を受ける場合がありますので、事前にきちんと対策をしておきましょう。
入社した後はどうやってプログラミング技術を身につけるの?
プログラミング研修を受ける

無事入社した後は、プログラミング技術をどうやって身につけるかですが、
社内で研修メニューが用意されている場合と、社外のプログラム研修に参加する場合があります。
どちらの場合も、未経験者採用では、LinuxコマンドなどのサーバのOS基本操作を学んでからプログラミング研修を行います。


配属になった部署での開発言語も最初はC言語でした。

習得にかかった期間はどのくらい?

研修を受けた程度ではバリバリ仕事をこなせるようになるわけでもなく、
習得するまでには半年〜1年程度はかかったように思います。
特にポインタの概念を理解するのに苦労しました。
OJTにて現場で覚える

未経験者採用の場合、さすがに入社後すぐにシステム開発現場に配属になるケースは少ないですが、
数週間から数ヶ月の研修を終えた後は、先輩社員の元で
OJT(On the Job Traininng)
としてソフトウェア開発業務を行うことになるでしょう。
最初はプログラミングではなく、テストやドキュメント作成の仕事からかもしれませんが、
すぐにプログラマーとして忙しい日々を送ることになると思います。
終わりに

経験者採用と比べると未経験者採用の数は少ないかもしれませんが、一定の数の求人は存在します。
本当に未経験からプログラマーを目指したいのであれば、
早いうちにIT業界に飛び込んで経験を積んだ方がいいでしょう。
特に、未経験者採用となると年齢の壁があります。30代、40代と年齢が上がるにつれ、狭き門になってくるというのが現実です。
短い研修期間の後にOJTで開発現場に放り込まれ、右も左もわからず苦労することもあるかもしれません。
しかし、プログラマーに限らず、未経験から仕事を覚えるというのは簡単なことではありません。
最初は苦労することもありますが、プログラマーはやりがいのある仕事です。
また、プログラマーとして経験を積んでいくと、
システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなど、
いろいろな仕事への道筋も開けてきます。
私が未経験採用で入社した際は年収300万円程度でしたが、
その後何度か転職をして、現在は年収600万円程度となりました。
諦めないで頑張ってください!

もし本当にプログラマーになりたいのであれば、
なれる道はいくつもあると思います。