「自社開発」と「受託開発」、私に向いているのはどっち?

タイトル
質問者
プログラマーについて調べるうちに、「自社開発」と「受託開発」の存在を知りました。どのような違いがあるのでしょうか?

プログラマーとして就職しても、「自社開発」か「受託開発」か、によって働き方が変わります。
今回は、それぞれの特徴や、筆者が実際に両方ともを経験して感じたおすすめポイントをご紹介したいと思います。

筆者
まずは簡単に、筆者の経歴を紹介しておきます。
2回の転職経験がありますが、いずれも従業員数が10~30名程度の中小企業に、プログラマーとして入社しました。
・【1社目】3年間勤務 自社開発 主にC言語、C++で開発
・【2社目】3年間勤務 受託開発 案件によって開発言語はバラバラ(PHP、Java、C#等)
・【3社目】7年間勤務 受託開発 主にC#.NETで開発

はじめに

講義

 

「自社開発」と「受託開発」の違い

  

自社開発とは


自社内で企画した製品(ソフトウェア、アプリケーション等)を、自社で開発すること。
 
自社製品の場合、公開後の反響を受けて、更に機能強化を続けていく手法が一般的です。開発スケジュールは自社内で調整可能ではありますが、他の類似製品との競合を考えると、あまりのんびりしたスケジュールにはならないと思います。

 

受託開発とは


クライアントが要望する製品を、請け負って開発すること。
 
クライアントありきの開発のため、「納期」「予算」は自社開発に比べて重視されると思います。また、受託開発で大切なことは、相手の要件をしっかり聞き取ることです。
最後に出来上がった製品が、クライアントが望んでいたモノではなかった、とならないようコミュニケーションを積極的にとりましょう。

質問者
なるほど、どの開発を担当するかによって、仕事の仕方も変わってきそうですね。
筆者
そうですね。会社によって、どちらの開発をメインにしているかは異なります。
求人情報に記載されていることも多いので、「自分がどのようなプログラマーになりたいか」を明確にしておくと、就職活動でもあまり迷わずにすむかもしれませんね。

自社開発の特徴

会議

 

【自社開発】2つのおすすめポイント

  

 1.開発の全工程が経験できる


受託開発ではクライアントの要望が開発の原点ですが、自社開発では「何を開発するか」を1から考えることができます。
 
そのため、開発における全工程(要件定義~設計~開発~試験)を全て経験することが可能です。大手企業ではグループやチームによって担当が分かれている可能性が高いですが、私が入社した中小企業では、全工程を経験することができました。

  

 2.新しい技術を身につけやすい


クライアントから干渉されることもないので、自社内で自由に開発することができます。
 
そのため、最新の技術を取り入れて開発できる機会も多いと考えます。
最新だから良い、とは一概に言えませんが、情報社会で勝ち残っていくには新しいモノを取り入れる姿勢も大切です。

質問者
「開発」といっても、プログラミング以外に様々な工程があるんですね。
筆者
そうなんです。一般的に、開発初期は「上流工程」と呼ばれていて、どのようなシステムを作っていくかを決めていきます。その後、実際のモノづくりの段階が「下流工程」と呼ばれて、プログラミングの出番となります。

受託開発の特徴

挨拶

 

【受託開発】2つのおすすめポイント

  

 1.「ありがとう」を身近に感じる


自社開発ではターゲットのお客様がこちらから見えにくいですが、受託開発ではクライアントと直接やり取りしながら開発を進めます。そのため、無事に納品が終わった後に感謝の言葉を頂くこともあり、「もっと喜んでもらいたい!」とやる気に繋がることも多いです。

  

 2.ヒアリングスキルが向上しやすい


“ 受託開発は要望が決まっているし、あとは作るだけだから簡単そう ”
と思われる方もいるかもしれません。しかし、意外に「要望を聞く」のが難しかったりします。
 
例えば、同じアプリケーションについて、2名バラバラに説明してもらった時、全く同じ回答が返ってくるでしょうか?
恐らく、それは難しいと思います。なぜなら、人によって物事の見え方や感じ方は違うからです。
あとは、クライアントにとって「当たり前」のことが開発初期で明言されず、あとで発覚して問題となることもあります。
 
そんな中で「要望」を明確にするために、クライアント自身でさえ気付いていない「隠れた要望」を引き出すことが大切になります。
なぜその要望が挙がったのか、何を実現させたいのか、クライアントと積極的なコミュニケーションをとることで、自然とヒアリングスキルが身についていきます。

質問者
なるほど、単純に「聞く」だけではダメなんですね。
筆者
要望が明確になっているクライアントもいれば、“ 何となくこんなモノが欲しいんだけど、、、” という方もいらっしゃいます。そんな時は、こちらから質問や提案をして、最終的なゴールを明確にしていきます。

さいごに

演説

 

未経験からプログラマーを目指すあなたへ伝えたいこと

  

未経験でも怖がることはない


“ 本当に未経験からプログラマーなんてできるの?! ”
と足踏みしてしまっている方も居るかもしれません。そんなあなたに朗報です。
 
筆者は、実際に未経験から立派なプログラマーになった方を何人も見てきました。
誰だって初めは未経験です。そこから、一流のプログラマーになるかどうかはあなた次第です。
まずは一歩前へ踏み出してみましょう。きっと、新しい世界が待っていますよ!

  

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥


今までに何度か、未経験の方にプログラミングを教える機会があったのですが、筆者が思うに
分からないことを素直に聞ける人は、どんどん吸収して伸びていきます。
逆に、分からないまま聞けない人は、初めの方で挫折して会社を辞めてしまったりします。
 
教える側からすると、質問をしてくれた方が、どこまで理解しているのか把握できるので助かります。(仕事が忙しい時は回答が後回しになりがちですが、そこは許してください、、、涙)
入社当初は分からなくて当たり前ですし、周りも温かく答えてくれる可能性が高いです。せっかくのそのチャンスを生かして、最初はどんどん質問してスキルアップしていきましょう!

筆者
「自社開発」と「受託開発」、それぞれの良いところは伝わったでしょうか?
筆者は、相手の顔が見える環境で、要望に応えながら仕事をする方が好きなので、自分には「受託開発」が向いていると感じています。
この機会に、皆さんも是非考えてみてくださいね!

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