
プログラマーを含めたIT系の職業訓練の期間は3か月~1年です。
その中で資格取得やスキルを学ぶことができます。
IT系の職業訓練の種類は、
・ITの基礎
・情報処理技術者養成
・Android技術者認定試験
・Javaプログラミング能力検定試験2級
・HTMLやCSS
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等々さまざま。
この記事を書いてる私もプログラマーになるためではないですが、
10年ほど前、Webクリエーター養成科という職業訓練を受講しました。(約4ヶ月)
IT基礎講座・Word・Excel ⇒ IC3取得 ⇒ フォトショップ・イラストレーター・HTML・CSS ⇒
Webクリエーター上級を取得 ⇒ ホームページ作成。
だいたいこんな感じでしたね。
悩んでいる方のために私の職業訓練の経験も加味しながら、いいところと悪いところをまとめてみようと思います。
また、別の方の体験談もあるのでこちらの記事も参考にしてください。
職業訓練のいいところ
授業料がタダ
プログラマーなどのIT系の職業訓練だと、民間の教育訓練機関等に入校することになります。
パソコンの専門学校やパソコンスクールでテキスト代等以外は、原則無料で受講できます。
訓練中お金がもらえる
少し条件もありますが、
職業訓練給付金 月10万円、勉強しながらお金がもらえます。
交通費(通所手当)も。ひと月の上限交通費は、42,500円になります。
支給者本人の月収が8万円以下の方
世帯全体の収入が月25万円以下(年300万円以下)の方
世帯全体の金融資産が300万円以下の方
全ての訓練実施日に出席する方
(訓練期間の8割以上出席していること)
資格試験を受けられる
プログラマーは、資格よりも経験。資格試験よりも実績やポートフォリオが重視されますが、
身につけたスキルの証明や自分に少しでも自信をつけるために
資格はあったほうがいいです。
また、プログラマーなどIT系以外の職業についた場合は特に、会社で重宝されやすいです。
就職にも有利に働きやすいです。
資格手当が出る会社もあります。
職業訓練中や訓練後受験できる主なIT系の資格
・ITパスポート
・基本情報技術者
・Android技術者認定試験
・Javaプログラミング能力検定試験
・Webクリエーター
・Oracle認定Javaプログラマー
・VBAエキスパート
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など。
一緒に学べる仲間ができる
10年前に一緒に学んだ仲間は、今でも数人付き合いがあります。
年齢も境遇もパソコンスキルもバラバラだったりしますが、いろんな人と巡り会えます。
仕事を辞めて職業訓練受けている4ヶ月間、少し後ろめたい感じや疎外感のようなものを
感じたりもしましたが、同じ方向を向いて頑張っている
仲間がいる事が自分のモチベーションになります。
孤独感が無くなります。
わからない事を解決しやすい
講師の先生や、理解の進んでいる仲間(受講生)にわからないことを直接質問できます。
極端な話ですが、私が受講していた時失業中の元システムエンジニアもいたので
講師の先生より詳しかったりします。
生活が規則正しくなる
職業訓練は、暦どおりです。
休日:完全週休二日制、祝日、お盆と正月は休みです。
訓練によって、あるいは地域やコースによって違いはありますが、
だいたいスケジュールは、
月曜日から金曜日 朝9:00ぐらいから夕方15:30ぐらいまでです。
夜更かししなくなります。
職業訓練のわるいところ
就職率がわるい
ネット上を見るとIT系の職種に就職できたという割合は、約6割ぐらいです。
受け皿の少ない地方の職業訓練となると、皆無(全く無い)に等しい。
私が10年ほど前に受けたWebクリエーター養成科は、受講生40人ほどですぐ就職できたのは、
二十歳ぐらいの2名だけです。他の人には就職のサポートは、ほとんど無しです。
就職できた人は、20代前半だったり、職業訓練の授業以外でも勉強していたり、
自分で何らかのプログラム(ポートフォリオ)を作って評価されている人がほとんどです。
訓練によって 当たり・はずれ がかなりある
IT系の職業訓練は民間の教育訓練機関(企業)に委託して行われるのがほとんどです。
私が受けた職業訓練は、『就職サポート』がほとんどありませんでした。
また、内容も初球レベルの資格の教科書を読み進めるだけで実際の仕事で使えるような授業が全く無く、
とても『授業の質』が低いものでした。
これでは、市販の教科書で独学で出来ると思います。
私が職業訓練を受けたパソコンスクールは民間でしたが、
元々の経営状態が良く無かったようで職業訓練終了後すぐ無くなっています。
職業訓練を受ける前に、どこが主催なのか確かめた方がいいです。
募集要項に実施機関名があるはずなので最低でもネットの評判やホームページ等をきちんと調べてから受講すべきです。
地方は選択の余地が無かったりするので、どうしても受講したいコースがあるのであれば、
都道府県をまたいででも、しっかりした実績のいい企業で受講すべきです。
途中で挫折する人もいる
特にプログラマーは、挫折する人が多いです。
プログラムを相談できる仲間や友人がいないと、孤独や絶望を感じて職業訓練の途中で諦めてしまいます。
諦めてしまうと、無駄になります。
自分で頑張り続けられる環境を作り、そこに身を置き、ひたすら努力し続けることが大事です。
失業期間が長引いてしまう
30代にもなると、職業訓練が終了してもプログラマーの仕事は決まらない。
企業も20代前半がほしいから……。
職業訓練の給付金支給が終わると、無収入になります。
プログラマーは頑張り続けることが大事なのに、収入や貯金のない人は自分で気持ちを削いでしまう環境を作ってしまいます。
時間がかかる
いろいろな受講生がいるので授業のペースは、遅いです。
遅い時間かけて、身につくスキルは、初歩です。
職業訓練だけでは、実践的なスキルは難しいです。
講師の現役のプログラマーは少ない
講師が職業訓練あがりだったりします。
70歳オーバーのおじいちゃんだったりもします。
ますます、就職するレベル・実践レベルまでは程遠いです。
まとめ
職業訓練は、給付金(生活費)をもらいながら無料で学べる点が非常に大きな利点です。
しかし、職業訓練ではプログラマーになるための初歩段階の資格取得やスキルは学べますが、
本当の実践レベルは難しいです。
就職するためには、実践レベルまで勉強を続ける努力と環境が必要です。
30歳以上の人・貯金のない人・何かしらの仕事にすぐ就けない人は、
今の仕事を辞めてまで職業訓練に通うのはリスクが高すぎると思います。
私は、プログラミングスクール等を利用して、働きながら勉強することをお勧めします。