初心者から上級者まで、あらゆるゲーム開発に使われるゲームエンジン、Unityの使い方についてわかりやすく紹介!

Unityとはなんですか?初心者でも簡単にゲームが作れるのでしょうか?

はい、Unityを使用すれば簡単にゲームを開発出来て、作ったゲームを自由に公開することが出来ます。

 

Unityは初心者からプロまで世界中で使われている、ゲーム開発のためのアプリケーションで、ゲーム開発に必要な一通りの機能が揃っています。

 

記事を書いている私は昔にプログラミングの勉強の一環として、C言語を使用した2Dの単純なゲームの作成をしたことがありました。

C言語でゲームを開発するとなると、例えば、用意したゲーム中のキャラクタの画像データはどういう形でゲーム中に取り込むか、画像の表示はどうやって行うか、音の再生はどうするかなど、システムの根幹から詳しく考えていかなければなりませんでした。

 

windowsといったプラットフォームの機能の学習をしたり、自分で画像処理のための関数を作ったりなど相当な時間をかけて、ようやくゲーム内容の開発に着手する段階に入れました。

 

Unityではそういったゲーム内画像や音楽を扱うためのシステムが既に構築されており、そういった手間なく初めから開発に着手できます。
システムが画像や音楽をどのように扱っているかなどは意識せずに、ゲームの開発をしていけるでしょう。

 

今回はそんな、誰でも簡単にゲーム開発をしていくことができる強力なゲームエンジン、Unityについて解説していきます。

 

Unityの紹介から導入方法

ゲームエンジン、Unity

Unityとは

Unityとはゲームエンジンと呼ばれるものの一つで、ゲーム開発のための機能を一通り備えた開発環境です。
有名な「RPGツクールシリーズ」なども同じくゲームエンジンのひとつといっても良いでしょう。

2Dゲーム開発のみならず、3Dゲームも同じように開発でき、特別な知識のない初心者であっても比較的手軽に作ることが可能です。
Unityなら、Windows向けのゲームからスマホアプリゲームまで幅広いプラットフォームのゲーム開発が出来ます。

 

Unityの使われ方

Unityは2Dや3Dゲーム、スマホ向けのオンラインゲームと言った、あらゆる機種やジャンルのゲーム開発に活発に使われます。
個人制作の小規模なものから、プロによる大規模な商用ゲーム開発にも利用されています。
開発したゲームの販売でも、利益額が一定金額以内ならそのままフリーで使え、個人でも手軽にゲームの販売をしていくことが出来ます。

 

Unityの5つの強み

1, 初心者でも作りやすい

Unityはスクリプトを除けば、ほとんど専門的な知識なくゲームを設計できる特徴を持っています。
肝心のスクリプトも、一からゲームを作るより遥かに少ない知識でゲームを開発していくことが出来るでしょう。

 

2, ジャンルやプラットフォームを問わず、非常に幅広いゲーム開発が出来る

Unityはアクションやアドベンチャー、ボードゲームなども同じように開発でき、あらゆるジャンルのゲーム開発に適したゲームエンジンです。

対応しているプラットフォームはWindowsやスマートフォンなどと幅広く、VRのゲーム開発まで行うことが出来ます。

 

3, 無料で使え、販売にもコストがない

Unityには複数のバージョンが有り、無料で使えるのはそのうちのUnity Personalになります。

Unity Personalでも十分な開発のための機能がある上、ゲームの販売にあたっても利益が10万ドル以上にならないうちはそのまま無料で使用することが出来ます。

 

4, スクリプトで細かく制御でき、ゲーム開発の制限がほとんどない

UnityはC#というプログラミング言語を使用したスクリプトに対応しており、ゲームの動作を非常に細かく設定することが出来ます。

 

5, 未経験、初心者向けの求人が多い

Unityは開発の手軽さから、未経験者向けの求人もよく見かけます。
ゲーム開発に興味があって、これから学んでいきたいという人には特におすすめです。

 

Unityの導入方法

公式サイトからダウンロード

Unityの導入は非常に簡単です。
まずはこちらの公式ページにアクセスして、「Unity Hubをダウンロード」を選んでください。

 

Unity Hubというものは、Unityの各バージョンのエディタを選択してゲーム開発を出来るようにするもので、こちらのUnity Hubを通して最新版のUnityのインストールを実行します。

 

Unity Hubを使用してUnityをインストールする

ダウンロード後UnityHubSetup.exeという実行ファイルが作成されるので、まずはUnity Hubをインストールし、Unity Hubの画面上からUnity最新版をインストールします。

インストールは日本語非対応なので、詳しく説明していきます。

 

Unity Hubを起動したあと、上のInstallsタブをクリックします。

次に表示される左のOfficial Releaseから各バージョンのインストールができます。

上記のDownloadボタンをクリックすると上の画像のようなウィンドウが表示されます。

こちらは何のプラットフォームのゲームを作るのかによって変わってきます。

 

今回はWindows PC向けのゲーム開発なので、Windows関連のチェックボックスにチェックを入れて、下のDoneボタンからインストールします。

 

実際の開発画面まで

インストールが完了すれば、Unity Hub上からゲームのプロジェクトの作成画面へと進むことが出来ます。

ここでは先程のUnity Hubの右上にある、新規からプロジェクトを作っていきます。

 

プロジェクトの設定は非常に簡単で、基本的にはプロジェクトの名前、2Dゲームか3Dゲームかどうかといった項目のみ設定すれば完了です。

 

下のCreate Projectからプロジェクトを新規作成しましょう。
これでゲームの開発画面まで入ることができました。

 

Unityの使い方

Unityの用語解説

・オブジェクト / Object
プロジェクトは一つのゲームの開発に関わる全体の構成のことです。

後述するシーンやオブジェクトといったものは、全てこのプロジェクトのなかで管理します。

 

・シーン / scene
シーンはゲームの各場面のことで、例えばゲームの各ステージや場面などを表します。

基本的にはこのシーンを組み合わせていく形でゲームを開発していきます。
Unityの開発は主にこのシーンを変更していくことになります。

 

・ゲームオブジェクト / Game Object
シーンの中に配置する要素を表します。

例えばゲーム中の敵キャラクターや障害物などはゲームオブジェクトです。
オブジェクトというと形のあるものを指すように思えますが、ゲームオブジェクトは音声や画面効果、ライトやUIといったあらゆる要素が該当します。

さらに言えば、「空のオブジェクト」のように何の機能も持たないものも作成できます。

 

・コンポーネント / Component
コンポーネントはゲームオブジェクトの中に組み込む機能のことです。

例えば立方体をゲームオブジェクトとして作成した際には、立方体を表示するためのデータやどう表示するかと行った情報が組まれます。
ゲームの挙動を操作するためのスクリプトもこのコンポーネントとして働きます。

空のオブジェクトはこういったコンポーネントをあとから自由に組み込む際などに使用します。

 

・スクリプト / Script
ゲームの動作を決めるプログラムのコードになります。

UnityではC#というプログラミング言語が使われており、オブジェクトの動作や、コンポーネントの追加削除、データの変更などあらゆる操作が可能になります。

Unityでゲームを作る際には必須になるので、必然的にC#をある程度使えることがUnityでの開発の前提になります。

 

・アセット / Asset
アセットはいくつかのゲームの構成要素を一つにまとめたものです。

ゲームで使用できる、キャラクターや画像、音楽などがセットになっており、後述するアセットストアなどから配布したりダウンロードすることができます。

 

基本画面の説明

Unityのプロジェクトを作成した際の初めの画面がこちらになります。

複数のウィンドウが組み合わさってできていますが、このレイアウトは後ほど自由に変更可能です。

 

1, シーン / Scene

先程説明したように、ゲームの各場面、ステージにあたるシーンの編集画面になります。

オブジェクトの配置や、ステージの作成などを視覚的に行うことができます。

2, ヒエラルキー / Hierarchy

ゲーム内に配置したオブジェクトの一覧が表示されています。

ヒエラルキーは階層という意味で、このウィンドウではゲーム内に配置したオブジェクトとオブジェクトの中に入れ込んだ、子オブジェクトが階層状に表示されます。

3,プロジェクトパネル / Project Panel

このウィンドウではプロジェクトの中にある、画像や音楽などのゲームの構成要素が表示されます。

アセットやスクリプトなどもここに配置され、この中のデータからオブジェクトを複製したり、オブジェクトにコンポーネントを追加したりできます。

4, インスペクタ / Inspector

インスペクタはオブジェクトの詳細が表示されるウィンドウです。

オブジェクトの位置や回転、適用されているコンポーネントなどのデータを変更することができます。

 

オブジェクトを配置する

実際にオブジェクトを配置してみます。

まずはヒエラルキーウィンドウで右クリックをして、中から3Dオブジェクト、Cubeを選択します。

 

シーンウィンドウに立方体のゲームオブジェクトが作成され、ヒエラルキーウィンドウにCubeが追加されました。

このCubeをクリックするとインスペクタにこのゲームオブジェクトの詳細が表示されます。

 

 

Unityはこれからのゲーム開発に関わるなら最もおすすめなゲームエンジン


いかがだったでしょうか、今回はUnityのダウンロードから導入までの手順、簡単な用語や画面の説明をしました。
Unityはゲームづくりの手間を限りなく減らし、想像通りのゲーム開発を助けてくれるゲームエンジンです。

 

これからのゲーム開発では、こういったゲームエンジンを使用した開発がより勢いを増していくことでしょう。
その中でも専門的な知識も必要なく幅広いゲーム開発が可能なUnityは、今後ゲーム開発に関わっていきたい初心者に特におすすめできるゲームエンジンと言えます。

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