

R言語とは統計処理に特化したプログラミング言語です。
R言語には多くの種類の統計処理やデータ処理するためのコマンドが登録されていて、他のプログラミング言語を使うよりはるかにカンタンに計算処理ができちゃうんです!
R言語ってなに?

R言語とは、データに統計的な処理を行う時にとても便利なプログラミング言語のことです。
開発環境にはRstudioなど無料のソフトウェアが存在し、利用するためのお金などは一切かかりません。
開発環境のコンソール画面に直接数値データを入力したり、csvファイルなど予め保存してあるファイルからデータを読み込むことができます。
コンソールでコマンドを入力して統計処理やデータ分析を行うので、プログラミング言語と言っても、Javaのようにクラスやメソッドを自分で作って扱うような言語とは少し違う使い方をします。
むしろ、コマンドプロンプトやコンソールの使い方と似ているかもしれません。
R言語ってどうやって使うの?
R言語の使い方は簡単です。無料の開発環境のRstudioなど、R言語と開発環境をお使いのPCにインストールするだけで使えるようになります。他のプログラミング言語と使うためのセットアップはほとんど同じです。
R言語を使うメリットは?
R言語はJavaのように、ファイルを作ったり、文字列を表示させたりするような使い方には全くと言っていいほど向きません。
統計処理や計算処理に特化したプログラミング言語だからです。
しかしメリットは、統計処理の簡単さ、便利さにあります。
様々なデータを集めた時、そのデータの平均や標準偏差、さらには解析も行いたいとなった時にはR言語はぴったりな言語なのです。
メリット① “データ処理の便利さ”

ここからはR言語を実際に使いながら、メリットについてご紹介していきたいと思います。
Rstudioの機能により数字の羅列でも、csvファイルとして保存してあっても、読み込むことができます。
今回はコンソール画面に直接データを入力して、処理を行ってみます。
数学={3,1,7,5,10}
平均、最大値、最小値を出してみます。
次に平均、最大値、最小値を求めます。この処理、たった一つのコマンドでできちゃうんです。
Min. 1st Qu. Median Mean 3rd Qu. Max.
1.0 3.0 5.0 5.2 7.0 10.0
最大値(Max):10.0
最小値(Min):1.0
平均(Mean):5.2
Excelなどでは全て足して個数で割って平均を出すなど少々手間になりますが、R言語では一瞬で求まってしまうのです。
メリット② “データ処理の種類の豊富さ”

R言語には複数のデータを比較して表にしたり、様々な分析を行うためのコマンドが多く登録されており、処理の種類の豊富さもR言語が使われている理由なんです。
表にまとめる、分散・標準偏差の導出、単回帰分析の実行など、これらの複雑な計算を行わなければ求められない処理がたった一つのコマンドで行えてしまうほど便利で多くのコマンドがR言語には登録されています。
メリット③ “自分用にカスタマイズできる”

次に、R言語を自分好みにカスタマイズしながら使えるというメリットを挙げます。
複数のデータを開発環境で読み込んでいる際に、”A”というデータを常に扱いたい時には
わかりやすくいうと、”A”というリストに処理を行って欲しいとき、わざわざ”A”を指定しなくても処理してくれるようになります。
他に、自分用の関数を作成することができるのも、Rを自分好みにカスタマイズし便利に使うことができるメリットです。
> myfun1 = function(x){
+ a = x^2
+ b = x*5
+ c = a+b
+ return(c)
+ }
試しにxに10を入れてみる。
> myfun1(10)
[1] 150
R言語を使ってデータ処理を賢く行おう
ここまでR言語について簡単な説明をしてきましたが、大量のデータを一気に扱いたい、面倒な処理をしたくない、そんな時にR言語はとても有用なプログラミング言語です。
わざわざ大量のデータをExcelで読み込んでいちいちセルや範囲を指定してデータ分析を行うより、R言語を使って少ない時間と労力で結果を求める方がずっと賢いんです。
大量のデータを扱ったり面倒な計算をすることになったりした時にR言語は最善のプログラミング言語なんです。