Webクリエイター認定試験で得られる資格は就職に有利になるの?スタンダード級とエキスパート級の両方を徹底解説!

情報学科の学生
Webクリエイター認定試験で得られる資格は就職に有利になるのでしょうか?

IT系の企業にシステムエンジニアとして就職するときは既習スキルの広さが有利になる場合があります!
取得の難易度と試験内容を併せてWebクリエイター認定試験で得られる資格の必要性を書いていきます!

Webクリエイター認定試験とは


Webクリエイター認定試験とはサーティファイが2005年より開始している資格試験です。
サーティファイとは日本の会社でビジネス技能、技術に関する認定試験を開発・開催・実施をしています。また認定試験の対策問題集の開発・販売もしています。

世界中のソフトメーカーがHTMLを自由に拡張したことでウェブブラウザが異なると表示される内容が同様にならないということが起きていました。このような背景を受けWebで利用される技術の標準化を進める国際的な非営利団体であるW3CはHTML 4.01 StrictやCSS2.1をガイドラインとして発表し、Web標準の指針を提示しました。多くの企業ではこれらの指針に基づいたWebサイトの構築をされています。また今までのガイドラインに外れていたWebページを見直す動きも始まっています。

この試験は日本国内で初めて世界的な基準に完全準拠した資格試験です。

Webクリエイター認定試験:スタンダード級


Webクリエイター認定試験のスタンダード級では基本的なHTML/CSSの記述スキルを見る試験です。
実技試験のみの試験でWebページの仕様が書かれているページを見ながら沿ってWebページを作るのが試験の内容になります。
この試験ではWebページの内容の記述スキルのみがあれば合格が可能です。

問題中にリファレンスというタブがあります。これを開くとHTMLとCSSの記述定型文が書いてあり、試験中はスタンダード級とエキスパート級ともにリファレンスを好きに見ることができます。
ですが試験内容すべてをリファレンスを参考にして試験を受けると間違いなく試験時間が足らないので記述定型文の8割は暗記しておく必要があります。このリファレンスは
暗記の補助的に使うと良い
です。覚えるのが難しい定型文や長い識別子等は特にリファレンスを見ると確実です。
HTMLで制作するHTMLファイルは複数あり、それぞれ設問中のリンク設定によってつなげます。

HTML


〓文章の設定〓
基本的に文章の設定が出題問題の多くの割合を占めます。ただそれぞれのページによって設定する文章の形式が異なるのでそれに合った知識が必要です。
〓ID,CLASSの設定〓
タグに付けるID,CLASSの設定は特に注意して行う必要があります。スペルが一文字でも異なると指定したCSSが反映されない上間違っていることに気づきにくいので要注意です。
〓画像の表示,サイズの変更〓
画像の設定は二パターンの出題があります。一つはHTMLで直接imgタグを用いて設定する方法、もう一つはCSSによって設定する方法です。CSSによる設定ではディレクトリのパス設定を間違えないようにしましょう。
〓リンクの設定〓
これは制作するWebページをaタグのリンクでつなげることです。HTMLファイル名を間違えないようにするのと、タグの挟み込む順番に注意です。
〓リスト,表,入力フォームの作成〓
リストと表の仕様は問題に書いてあり、コピーペーストで済むので問題の中では割と簡単なものです。リストでは背景画像の繰り返しの方向の設定を注意しましょう。
入力フォームは簡単な文章のコピーペーストと入力欄の設定の問題です。Labelで囲むのを忘れないようにしましょう。

CSS


〓文字のサイズ,色の設定〓
基本文の文字色は基本的に黒なので、文字のサイズを設定する設問が多くを占めます。文字のサイズの設定にはlarge等での設定と%による設定があります。
〓背景色〓
background-colorによる背景色の設定は主に表のhtタグやページ全体の背景色に使われます。設問数は少ないですがbackground-colorのスペルが間違えやすいので注意です。
〓背景画像の設定,画像の繰り返しの設定〓
背景画像の設定にはbackground-imageを使いますがこれが背景色設定のbackground-colorと混同しやすいです。backgroundの識別子は他にも数個あるのでそれぞれ-の後の部分で覚えると覚えやすいです。
〓カーソル移動による画像の暗転〓
hoverによる背景画像の暗転です。Webページ上の画像やタグの上にカーソルを持っていくと暗くなるのはこの識別子による指定がされています。
多くは画像の暗転に使われますが文字色の更新に使われることも多いのでWebページを閲覧するとき一番CSSによる装飾を感じ取れる部分です。
〓枠線の設定,リストの装飾〓
表の枠線にはborderが使われます。borderでは枠線の太さ・種類・色を選んで使用します。またリストの装飾はlist-style-typeによりされます。

その他


〓読み込みCSSファイルの設定〓
HTMLファイルが側で読み込むCSSファイルの設定をします。複数のCSSファイルの読み込みが可能です。これも画像同様ディレクトリのパス設定が間違えやすいです。

Webクリエイター認定試験:エキスパート級


Webクリエイター認定試験のエキスパート級ではスタンダード級でやった事に加えて、HTMLではWebページ内すべての設定をCSSでは応用的な装飾をそれぞれします。
またエキスパートでは知識試験もあります。

HTML


〓各ページをIDで区別してCSSを適用〓
各ページのbodyタグにそれぞれのIDを設定をすることで一つのCSSファイルで複数の表示の仕分けを可能にします。これでページ毎の細かいCSSの設定を手助けできます。
〓入力フォームの必須項目の設定〓
入力フォームではinputタグにrequiredを付加することで入力フォーム内の必須入力事項を設定できます。本物のWebページのようにすることでよりリアルなWebページを作れます。

CSS


〓レスポンシブの設定〓
レスポンシブとは表示するブラウザの横幅に合わせて画面の表示を切り替えるものです。これによりスマホから見てもパソコンから見た時と変わらないようにできます。
〓カーソル移動による画像表示位置の変更〓
これはスタンダード級のときの画像の暗転と同じものです。hoverで画像の表示位置を変えられます。これはWebページの見易さを向上させます。

その他


〓JavaScriptファイルの読み込み〓
実技試験ではエキスパート級で新たにJavaScriptファイルの読み込みをします。これによりホームページで画像のスライドショーの表示をします。JavaScriptファイルは既に用意されています。
〓記述試験(マーク式)〓
知識試験ではWebページを作るうえでの見易さと利便性を向上させる工夫や表示画像に適した画像形式を選択したり、画像の編集やページ内の色使いなど覚える事が多いですがWebクリエイターとして必要な知識の確認をするのが主な内容です。

HTML/CSSの需要

Webページの制作に使われる


HTML/CSSは世界で標準的なWebページの制作をしているマークアップ言語です。日本でもHTML5への対応が進んでいます。それによりHTML/CSSのコーダーの需要が日本でも増えてきています。また企業だけでなく個人のサイトを運営している人にも需要があり近年では在宅ワークに注目が集まっています。

就職時にどう影響するのか


就職時には有利に働くことはあります。というのも企業ではWebページを作るときに外注すると余計なお金がかかってしまうのを避けたいものです。これを企業のエンジニアにHTML/CSSが扱える人がいれば社内で済むので企業にとってはほしいスキルと言えます。あるに越したことはない補助的なスキルではなく必須スキルと言えます。

筆者の体験談


筆者は学校でHTML/CSSの勉強をし、半年でスタンダード級を、そこからもう半年でエキスパート級を取得しました。勉強の仕方としては買ったテキストの中の問題を繰り返して実際にWebページを作る練習をしました。HTML/CSSでは記述のほとんどを覚える必要がありますのでこれが一番適した勉強法だと思います。資格試験の勉強法は実際にWebページからダウンロードできる過去問題を実際の試験と同様にやりました。試験時間やエキスパート級の知識試験のやり方など試験本番に向けて確実に対策ができます。
資格の取得後は在宅ワークで仕事を受ける時に報酬金があがり、優先的に受けられるようになります。学生で時間がないときに短時間でお金を稼げるのでエンジニアを目指す人は学生の時から恩恵を受けられるので資格取得をおすすめします。

まとめ


今回はWebクリエイター認定試験について書きました。HTML/CSSはプログラムを勉強するエンジニア志望の学生にはプログラムの入門として丁度良い言語です。エキスパート級はIT系の資格の中でも中くらいの難しさの試験で、取得期間も短期間で済むので受けておくと就職時に有利になるのは確実です。

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