最速のプログラミング言語Lua!ほかの言語に組み込んで強化する言語

未経験者
組み込んで使う言語ってなんですか?普通のプログラミング言語とは違うのでしょうか?

はい、今回はほかの言語に組み込んで使用するという前提で作られたプログラミング言語、Luaについて紹介していきます。

 

簡単に先に説明してしまうと、Luaはスクリプト言語のひとつで、基本的にはC言語と言ったそれ単体で機能させることの多い言語のなかで動作させる言語です。
Luaを使用すれば、C言語などでは書くのが面倒なプログラムや、複雑になり、分かりづらくなってしまう部分を簡単に表記することができるので、元の言語の利点を残したまま開発効率をアップさせることができます。

 

この記事を書いている私が、初めてこの言語を使用したのは、オンラインゲームのアドオン(拡張機能)の開発が目的でした。
プレイしている中でどうしても不便に感じることがあり、自分で機能を追加できないかと思ったところがきっかけです。

 

C言語やC#など触ってきたこともあって、数日ほどで求めていた機能は実現できました。
その時は、こんなにも簡単に機能を追加できるのか!と驚いた覚えがあります。

 

Luaの特徴の一つには、こういった既に出来上がっているプログラムに追加する形で機能を追加できるという点があります。
後に説明しますが、スクリプト言語と言うのは基本的にテキストでコードを書くだけで簡単に実装できるのです。

 

Luaでは間にほかのソフトウェアを挟んでコードをほかの形に変換する必要もありません。
そんなスクリプト言語の魅力とともに、Luaがいかに手軽で便利な言語かを紹介します。

 

最速の言語Lua!

Luaの紹介

Luaってなに?

Luaはそのまま「るあ」と読み、1993年ごろに現れたスクリプト言語です。

 

元々LuaはC言語に組み込まれることを前提に作られた言語で、スクリプト言語としては非常に高速で、最速のスクリプト言語のひとつと言われます。
現在でも組み込みの簡単さや対応の広さから、頻繁に利用されています。

 

スクリプト言語とは

 

スクリプト言語とは簡易的なプログラミング言語全般に対してそう呼ばれます。

 

スクリプト(台本)のように、その場で手直しをしたり、書き換えて実装できる言語と言う意味です。
一般的な特徴としては、インタプリタ(ソースコードのまま実装できる)言語で、変数の型を指定する必要がないことが多いです。

 

Luaのようなインタプリタ言語は、C言語などのコンパイラ(あらかじめソースコードを変換しておく)言語と比べると、様々な言語やアプリケーションにそのまま使うことができ、汎用性に優れます。
Luaはこのインタプリタ型の言語に属しています。

 

Luaの特徴

Luaの特徴には以下のようなものが挙げられます。

・Windowsやスマートフォンを始めとして、多くのプラットフォーム(アプリケーションが動作する環境)に対応しており、言語に依存せずに機能を組み込める。
・スクリプト言語の中では現在でも最速レベル。
・開発に強い、オブジェクト指向であり、ガベージコレクションといった機能を持つ。

Luaにはどんな利用法があるの?

プログラムに組み込む

 

具体的には、LuaではC言語などのプログラミングの際にLuaのスクリプトを読み込ませることができます。
それぞれの言語でデータの扱いが全く違うので、完全に自由なデータのやり取りはできませんが、制御の難しく複雑になりがちな言語を簡単にして分かりやすく表記することが可能です。

 

実際に組み込むにもわずか数行程度のコードを追加するだけで簡単に組み込むことができ、組み込みの手軽さも特徴です。

 

完成されたアプリケーションに組み込む

 

プログラムに組み込む際と同じように、アプリケーションがLuaのスクリプトの組み込みに対応している場合、Luaのスクリプトを読み込ませて組み込むことができます。
Luaはインタプリタ言語なので、アプリケーションの実行中にでもソースコードを変更して、実際の動作を試しながらプログラミングが出来ます。
こういった機能のことを「スクリプト制御」と呼びます。

 

アプリケーションによっては、外部でソースコードを書いたファイルを用意しなくとも、アプリケーションの中のテキストボックスなどにコードを書いて素早く実行できるものもあります。
こういった機能もテキストのコードのまま実行できるLuaという言語、スクリプト系の言語の恩恵によるものです。

 

Luaのメリット

スクリプト言語の中では最速の部類

Luaは変数に型のない(動的型付けの)スクリプト言語の中では最速の言語のひとつです。

 

スクリプト言語自体はどうしても、コンパイル言語と比べて明らかに処理速度で劣りますが、もともとC言語に組み込む言語として開発されたこともあって、Windows、スマートフォンなどのC言語に対応したあらゆるプラットフォームに組み込むことが出来ます。

組み込みの手軽さ、自由度などを持つスクリプト言語の中では、処理速度に最も優れる部類に入ります。

 

Unityなどのゲームエンジンと組み合わせてゲーム開発に使える

Unityは今最も利用されているゲームエディタで、個人、商用を問わずに誰でも簡単にゲームの開発をすることができます。

このUnityでは、使用できる言語にC#を採用しており、Luaはインタプリタ言語として、そのC#に組み込んで使用することが可能です。

 

また、cocos2dやNScripterといった、そのほかのゲームエディタでも使用されていること、C++などでゲーム開発をする場合にもよく使われています。

Luaは歴史のあるプログラミング言語ですが、現在でも最前線で使っていくことが可能です。

 

Luaの習得は比較的簡単

Luaはインタプリタ言語なので、開発のための環境の容易や、プログラムの全体を制御する必要がなく、簡単に扱うことができます。

 

例えばゲームのアドオンなど、完成されたアプリケーションに組み込む場合は、そのゲームがどういったシステムで動いているのか全く知らなくとも、Luaの使い方さえ覚えておけば開発していくことが可能です。

 

私が自分でアドオン開発などを行っていたゲームは3Dの大規模なゲームでしたが、そういった組み込み先のプログラムの規模に関わらずに、テキストエディタ一つで簡単にプログラミングが出来ました。

何よりもLuaはC言語などのコンパイラ言語と比べると、ソースコードを書いてから実行するまでの手間が無く、処理のどこでエラーが発生しているかといった、デバッグ処理が容易になります。

 

このように、稼働しているアプリケーションに対して実際の挙動を確認しながらソースコードに手を加えていけるので、初心者でも直感的にプログラミングをすることが出来るでしょう。

 

ゲーム開発の求人に強いLua!

Luaの現在での用途の主流はゲーム開発です。

Unityを使用したスマートフォンアプリなどを中心に、ゲーム開発の求人が多く見つかります。

今後のゲーム開発に関わっていきたい人には最もおすすめなスクリプト言語のひとつと言えるでしょう。

 

また、Luaはそのほかにも業務系のプログラミングや、Webアプリケーション開発といった幅広い業務で利用されているので、プログラミングに関わる仕事に就きたい場合には分野を問わず役に立ちます。

 

 

Luaは幅広く利用でき、実用的な言語!

いかがだったでしょうか?
Luaは現在であっても主流な言語に組み込むことで、最前線で十分実用的に使っていける言語です。

 

特にゲームの分野ではUnityに留まらず、アドオンの実装や開発の現場で使われることも多いです。
今後学んでいくスクリプト言語としては特におすすめな言語でしょう。

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