今回はこういう疑問に答えていきたいと思います。

正式に言うと「テキストエディタ」と呼ばれるもので、テキストファイルを作成したり、編集したり、保存するために使うソフトのことですね。
よく、テレビのドラマとかで、プログラマーが黒い画面に文字を打ち込んでいるシーンがありますが、あれはエディタを使ってプログラムを書いているんですね。
なお、Windowsを使っている人は、メモ帳を使う機会があると思いますが、あれもエディタのひとつです。
今回はプログラマーがよく使うエディタについて、「Linuxエディタ」「フリーエディタ」「有料エディタ」「統合開発環境」に分類してご紹介していきたいと思います。

Linuxエディタ



パソコンを動かすためのシステムのことを言います。スマートフォンで言えば、AndroidとiOS(iPhone)のことです。
各OSのメリットとデメリットについては、以下の記事でもご紹介しておりますので、ご覧ください。
その、Linuxで使うことができるエディタとして「vim」と「nano」をご紹介いたします。
1. vim

「vim(ビム)」はLinuxに標準搭載されているエディタです。vimはキーボードだけを使って文字だけで操作をおこなうことができるという特徴があります。エディタ上での操作をコマンドレットを使ってできるため、様々な操作を効率よくおこなうことができます。
なお、「ノーマルモード」「インサートモード」「ビジュアルモード」モードを切り替えて操作する必要があるので慣れるまでは苦労するかもしれません。
また、動作が軽量であり、起動や操作が早いというメリットがあります。

各種のカスタマイズが豊富なので、Linuxユーザーはvimを使うことをおすすめします!
以下に特徴をまとめます。
2. nano

「nano(ナノ)」は初心者向けのエディタであり、カーソルキーでカーソル移動でき、画面下に主要なコマンドレットがメニュー表示されているため、メニューから選択するだけで実行することができます。
また、vimのようにモードを切り変える必要がないため、操作が容易ですね。
なお、Ctrlキーやmetaキーを組み合わせたコマンドレットしかないため、vimよりも性能が低いです。

決して悪くはないのですが、ライバルのvimが良すぎるので使うこともないですね。
以下に特徴をまとめます。
フリーエディタ

フリーエディタとは、読んで字のごとく、無料のテキストエディタです。無料だから大した性能はないだろうと思う人もいるかもしれませんが、先ほど紹介したエディタも含めて、基本的にエディタは有料よりも無料のものが多いですが、高性能なものはたくさんあります。
プログラマーが使う代表的なフリーエディタとして、「Sublime Text」「Atom」「Brackets」について、紹介していきたいと思います。
3. Sublime Text

「Sublime Text(サブライムテキスト)」は、WindowsとMacのどちらでも利用できるものであり、豊富なプラグインでの機能追加ができることや動作が軽量であるため、人気があります。
なお、プラグインとは、機能を拡張するために追加するプログラムのことを言います。例えば、Internet ExplorerなどのブラウザにGoogleツールバーを追加するのと同じイメージですね。
ちなみに、フリーエディタとして紹介しておりますが、有料版もあるため、購入を促すアラートが随時出てくるのが気になります。
無料版でもほとんどの機能が利用できるため、問題ないと思います。

無料エディタの中では最強といっても過言ではないですね。カスタマイズで何でもできるのが素晴らしい。迷ったらこのエディタを使うことをおススメします!
以下に特徴をまとめます。
4. Atom

「Atom(アトム)」は、GitHub社が開発したオープンソースでパッケージにより拡張機能を追加することができるエディタです。
ソースコードが公開されていて中身を自由に改造したり、改造したものを再送付することもできますよ。
また、ブラウザのGoogleChromeで使われているChromium(クロミウム)をベースとして作られており、JavaScriptやCSSでを使ってカスタマイズすることができます。
なお、Sublime Textと比べると若干、起動や動作が重たく感じますね。

性能はいいのですが、全体的にSublimeTextには劣ります。でも、GitHubとの連携はSublime Textよりも勝っていますね。
以下に特徴をまとめます。
5. Brackets

「Brackets(ブラケッツ)」は、Adobe社がHTML、CSS、JavaScriptを利用して開発したオープンソースのエディタです。そのため、HTML、CSS、JavaScriptを使ってカスタマイズすることができます。
また、動作が軽量であることや拡張機能もあることもそうですが、既定で日本語表示なのが嬉しいところです。
大きな特徴として「クイック編集」の機能があります。例えば、html要素を右クリックし、「クイック編集」を選択すると、それに合わせたcssを表示してくれます。
服のショップに服を買いにいった時に、店員がその人に合った服を選んでくれるというようなイメージですかね。

Adobe製なのでデザイナーがよく使っていますね。ただし、ややマイナーであり、インターネットで検索しても情報が少ないため、無理に使うこともないと思います。
以下に特徴をまとめます。
有料エディタ

エディタには、もちろん有料のものもあります。無料のものがあふれているのに、有料のものを使う必要があるのかと思う人もいるかもしれませんが、代表的な有料のエディタである「Dreamweaver」についてご紹介したいと思います。
6. Dreamweaver

「Dreamweaver(ドリームウィーバー)」は、Adobe社から販売されているホームページの作成に特化しているエディタです。そのため、ホームページを作成するための他のツールやソフトを用意しなくても、機能として入っているものが多いため、このエディタのみで作成を始めることができます。
無料のエディタと異なる点として、リアルタイムでプレビューによりデザインを確認しながらコードを記述できることや、Creative Cloudにより常時、最新版にアップロードされます。
ただし、非常に動作が重たいという特徴があるのが、大きなデメリットでもありますね。

とにかく動作が重たいのがネックですね。有料でもあるのでおススメはしません。これを使っているとプログラマー初心者だと思われますよ。
以下に特徴をまとめます。
統合開発環境(IDE)

統合開発環境とは、プログラムを作るために必要な「ソースコードを書く」「デバッグ」「コンパイラ」などの作業をひとつのソフトウェアで開発することができる環境のことを言います。
例えるなら、野球に必要な「走」「攻」「守」が全部そろっているイチロー選手みたいなものですね。
統合開発環境の代表的なものとして、「phpstorm」「Visual Studio Code」「Eclipse」「cloud9」についてご紹介します。
7. phpstorm

「phpstorm(ピーエイチピーストーム)」は、JETBRAINS社が開発したPHPでの開発に関する要素がまとまったエディタです。なお、JavaScriptやHTMLにも対応することができる機能があります。
PHPについては、以下の記事でもご紹介しておりますので、ご参照ください。
なお、有料のエディタですが、30日間の無料期間がありますので、実際の動作を確認してから購入することができます。
特徴として、データベースを操作する機能を搭載しているため、PhpStormのみでデータベースも操作することができます。
また、動作が軽量であり、コード補完がほかの統合開発環境に比べても迅速でかつ適切な候補を出してくれます。
難点は日本の代理店などもありますが本家サイトは全て英語です
有料のため日本語情報も少なく、英語が強くないと厳しいかもしれません
初心者のうちは手を出さなくていいエディタです。

PHPを使う場合はPHPに特化しているためオススメです。ただし、有料ですので、高機能を使いこなせないのであれば値段分の意味がないので中級者くらいまでは無理して使う必要はないかなと思います。
以下に特徴をまとめます。
8. Visual Studio Code(VSCode)

「Visual Studio Code(ビジュアルスタジオコード)」は、Microsoft社によって開発された多くのプログラミング言語に対応している無料のエディタです。
先ほどご紹介した「Brackets」と同様に既定で日本語表示になっており、動作が軽量です。
また、シンタックスハイライトと呼ばれるソースコードの構造を視覚的に区別できるようにする表示機能に対応しているため、各種コードを見やすく表示できます。
プログラマーの使用率が高いので、迷っている人はvscodeを使っておけば問題ないです。

Atomに似ているエディタですので、高性能だと思います。基本的に日本語なのが良いところですね。
以下に特徴をまとめます。
vscodeはプログラマーの使用率が高いので別の記事にまとめました。参考にしてください。
9. Eclipse

「Eclipse(エクリプス)」は、IBM社が開発したjava開発用として主に利用されている無料のエディタです。Eclipse自体もjavaで作成されています。
なお、拡張機能を追加することで、ほとんどのプログラミング言語に対応することができます。
また、拡張機能が多く自由にカスタマイズできるが、拡張機能が多いことで干渉をおこしやすく、拡張機能を正常に読み込めずフリーズすることがあります。

基本的に、Javaの開発はEclipseでやるので、Javaの開発者には必須なエディタだと思います。
以下に特徴をまとめます。
10. cloud9

「cloud9(クラウドナイン)」は、クラウド型のエディタであるため、インストールしなくても、ブラウザから利用することができ、自動的にセットアップまで進めてくれます。
また、無料で利用することができ、多岐のプログラミング言語にも対応しています。
大きな特徴として、開発環境を他の人と共有できるため、共同で作業することができます。

これは、プログラマーが現場で利用するよりもプログラミングスクールで利用するものであるため評価は差し控えます。
以下に特徴をまとめます。
用途や重要視している点で決めよう

プログラマーがよく利用するエディタについて、ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
どれのエディタがいいという明確な答えはありませんが、自分がどの言語を使いたいかなどの用途やどの特徴を重要視して使いたいかという点でどのエディタを使うのか決めていただくのがいいと思います。
個人的な感想としては、有料でお金を払わなくても、無料でも全く問題ないのではないかと思います。
たくさんエディタがあるので、なかなかどれがいいかを決めるのは難しいと思いますが、この記事を参考としていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。