
はい、C++は未だに人気のある言語で、これからも間違いなく使われていくプログラミング言語です。
大きなメリットとしてはプログラミングの基本的な知識やコンピュータの細かい動作を学べるということに加えて、数ある言語の中でも最速の処理が書けるプログラミング言語であるということです。
C++の求人はほかのプログラミング言語と比べると特別多くはなく、昔と比べると需要は減ってきましたが、C++にはそれらの言語にはない大きな利点がたくさんあります。
この記事を書いている私はC++ではなくC言語を始めに学習し始めましたが、C言語は現在主流のオブジェクト指向型の言語ではなく、一つアプリケーションを開発するのにも相当な時間を掛けて作っていました。
C++ではそういったC言語の開発効率の悪さに対してオブジェクト指向を取り入れるなどして、開発効率を大幅に高めた言語です。
その上、C++はC言語を内包しているので、C言語に出来ることはC++でも実現することが出来ます。
今回はそんなプログラミング言語、C++の学習のメリットについて、似た言語であるJavaと合わせて紹介します。
C++とJava
C++とは

C++という言語は1983年にC言語を基にして開発された言語です。
1972年に開発されたC言語を拡張した言語で、C言語との互換性がありながら、オブジェクト指向を取り入れて開発効率の改善を施されています。
C言語とC++

C言語は常にシステムを意識して厳格なプログラミングが求められる言語で、一つのアプリケーションを開発するのに膨大な量のコードを正確に書いていかなければいけない言語です。
それに対して、C++はC言語をつかったプログラミングの際に必要だった面倒なシステムの管理をせずにプログラミングをしていくことが出来ます。
C言語との最も大きな変化はオブジェクト指向を取り入れたことで、プログラミングの手間を大幅に減らせ、大規模な開発も問題なく扱えるようになりました。
C++の特徴

C言語と互換性があり両方の言語を併用してプログラミングをしていくことが出来るので、両方のメリットを受けて開発していくことが可能です。
他の言語と比較してC++の強みはアセンブリ言語といった低水準言語に近いレベルの処理速度のアプリケーション開発やコンピュータの制御が可能なオブジェクト指向言語であるということです。
C++はC言語と合わせて数ある言語の中でも最速の処理がかけるので、唯一無二の価値があると言っても過言ではありません。
C++で作れるものは?

C++は分野を問わずあらゆるアプリケーション開発に使用することが可能です。
実際にC++で作られたサービスとしては、有名なWebブラウザの「Chrome」の開発や「Unreal Engine」というゲームエンジンでゲーム開発をする際の言語としても利用されるなど幅広い開発に使われています。
また、スマホ向けのアプリケーションなどにも対応しているので、スマホ上で効率的に動かす必要のあるアプリケーション開発にも利用されることがあります。
そのほか、専門的な分野ではLinuxなどのオペレーティングシステムや現在主流のプログラミング言語である「Ruby」や「PHP」といった言語もC言語(C++)で開発されています。
現在でも家電製品の内部に組み込まれるコンピュータのプログラミングによく利用されており、コンピュータの関わるあらゆる分野に使われている言語と言えるでしょう。
C++の学習の難しさ

C++は数あるプログラミング言語の中でも習得が難しい部類の言語になります。
C++の文法やプログラミングの技術を身につけることはもちろん、C++ではコンピュータへの深い知識と理解が求められてきます。
曖昧な知識のままC++を使用しても、プログラムの設計やデバッグにつまずきやすく思ったように開発を進めることが出来ません。
コンピュータの細かい制御が可能な分、場合によっては使用しているコンピュータ自体に悪影響を与えることもあります。
C言語やC++はプログラミングやコンピュータへの正確な理解が必要な言語なので初心者におすすめされることもある言語ですが、実際にアプリケーション開発などの実用的な利用をするまでには相当な時間が掛かるでしょう。
C++は学習用として、または他のプログラミング言語の学習の足がかりと思って他の言語と並行して学習していくのが良いと思います。
Javaとは

JavaはC++に強く影響されて作られた言語の一つで、WindowsやMacといったプラットフォームに影響されずにプログラミングをしていくことが出来る言語です。
現在でも最も使われている言語の一つで、最近では特にAndroidなどのスマホアプリケーション開発にも需要が高まり続けています。
C++とJava

前述のようにJavaはC++のあとに開発された言語なので、C++の影響を受けてC++よりもシンプルに、プラットフォームに影響されずに開発ができるように設計されています。
プログラミングの文法は非常に似通ったところがあり、C++とJavaはよく比較される言語でもあります。
C++ほど細かくシステムの管理はできませんが、比較的にそれほど厳格なプログラミングは求められず、プラットフォームごとで別々の知識が必要になることもありません。
処理速度はC++には一歩劣りますが近いレベルの処理速度を持っています。
Javaの学習の難しさ

JavaはC++と似通ったところのある言語なので、習得は数あるプログラミング言語の中でも難しくなります。
一つの機能を実現するのに必要なコードも多く、プログラムのコードも複雑になりがちです。
ただ、一般的にはJavaはC言語やC++よりも習得が容易と言われ、C++と違ってそのままプラットフォームなどを意識せずにアプリケーション開発といった実用的な用途に使用していくことが出来るので、C++よりと比べれば必要な知識量は大きく削減できるでしょう。
C++の求人は?

C++は現在もよく使われているプログラミング言語ですが、初心者や未経験者向けの求人情報は少なく、幅広い専門的な用途に使われるプログラミング言語です。
C++は最速とも名高いC言語を内包した言語なので、性能に制限のある家庭用機器などの処理速度に重点が置かれる用途に向けて使用されることが多く、高度な知識が要求されます。
アプリケーション開発の面では大規模なアプリケーションやゲームの開発などに使われることがあります。
C++の年収は?

C++は専門性が高い分他の言語と比べて比較的に高単価で、経験年数や実績によって変わりますが、プログラマとしてであれば50~60万ほど、システムエンジニアなどであれば70~80万近くにもなります。
C++の就職に求められるスキル

C++の強みはC言語と組み合わせることによって、CPUやメモリといったコンピュータの複雑な管理、制御が可能ということなので、就職にあたってはコンピュータ自体への理解が必要不可欠になります。
またC++は小規模なアプリケーション開発などに利用されることはあまり無く、大規模なシステム開発に使われることが多いので集団での開発が出来ることも重要です。
高度な知識に加えて複数人での開発スキルが求められるので、独学で就職活動をしていくことは難しい言語です。
今からC++を学ぶメリット

C++の需要は他の便利な言語が台頭してくるにあたって昔よりもずいぶん減ってきました。
それでもC++は高度なコンピュータの制御が出来る数少ない言語として、家電製品や自動車に組み込むなどの用途で頻繁に使われています。
そのほかにもC++は少ない負荷で機能を実装することが出来るので、ゲーム開発の現場などでもよく使われています。
習得までの難しさ、扱うに際しての幅広い専門知識など困難な言語ではありますが、決して尽きることがない需要のある唯一無二のプログラミング言語と言えるでしょう。