COBOLって何?古いって聞くけど将来性は?

初心者
COBOLって何ですか?なんと読むのですか?

COBOLとは

「この記事を書いている私は30代後半。商業高校を経て大学卒業後、ソフトウェア開発会社でプログラマになりました。お恥ずかしながらCOBOLで実際にプログラミングをしていたのは、学生時代のみです。ただ、学生時代に鬼のように勉強をして参りました。

プログラマになってからは、仕事が楽しくて仕方なく、激務をこなしておりましたが、体を壊し早々に業界を去りました。悪い見本です。体調管理も仕事の内と知ったのはだいぶ後になってからでした。

現在は、VisualBasic系の日曜プログラマです。

以下の記事では、私の体験を元に記事を書いていきます。少しの間おつき合いいただければ幸いです。」

COBOLとは、事務処理用のプログラミング言語のひとつで、「コボル」と読みます。

最近では、将来COBOLの技術者(コボラー)の人手不足が心配されており、稼げるIT技術者として、そのすき間を狙うのは充分現実的な話だと考えられます。

ただでさえ、IT業界は、人手不足が叫ばれており、セキュリティ分野や人工知能に携わる人材が不足気味です。 さらに日本ではそれが際立っております。仕事は大変でしょうが、やりがいも十二分にあると考えられます。

COBOLは、これまで作られた、私たちの生活を支える基となる社会インフラとしてのシステムで使われています。銀行などの金融機関、大企業の会計システム、官公庁システム系を支える膨大な(数億行)行で書かれたプログラムが動いています。現実的にこれらのシステムは、衰退していくことは現在のところ考えにくく、しばらくの間動き続けると考えられます。その膨大なシステム(レガシーシステム)のメンテナンスや拡張などに必要とされており、若い人材の不足が際立っています。COBOL技術者の平均年齢は40代と決して低くありません。

これからプログラミングを始めてみようかなと考えている方、 IT 業界を目指す方たちには、COBOL技術者の現状も、ぜひ知っておいていただきたいのが実情です。

COBOLの特徴

COBOLは、私たちが普段使っている話し言葉に近い言語(高級言語)で、商業高校出身の方には、特別なじみの深い言語ではないでしょうか。

COBOLの文法には簡単な英語を使います。英語と言えば、小学生から社会人まで多くの人がスキルを磨いている分野です。英語を覚えるのに合わせて覚えてしまうのがおススメです。プログラミング言語ってこんな感じなのだなという実感を得ていただければと思います。

COBOLのスタートライン

COBOL はプログラミング言語を学ぶ上で入口のハードルが低い言語です。ただ私たちが使っている普段の言葉に近いため1行のプログラム自体が長くなりやすく、機能を詰め込みにくいと言う側面もあります。しかしながら誰が書いても読みやすいコードになるという側面もあり、前の技術者が何を思ってこのプログラムを書いたのか読み解くことができやすいというのは他の言語に比べて大きな利点です。

話が横道に逸れますが、学生時代ゲーム好きだったということもあり、なんとか COBOL でゲームをプログラミングができないものかと考え、表計算の機能を使って白紙の状態から地雷発見ゲームなどを作った思い出もあります。しかし、担任教師には、すぐに攻略されてしまった笑い話もあります。

COBOLのデメリット

良い印象ばかり申し上げて参りましたが、COBOLにも、もちろんデメリットもあります。

もう何年も新規の開発プロジェクトが少ないという話を聞きます。しかも COBOL の市場価値は低め。前述した通り、プログラム自体もコードが長くなりがち。運用やメンテナンスのコストがかかる。これはメリットでもありますが、プログラムの書き方(仕様)が強制される。等が挙げられます。

COBOLの最近の動向

COBOL は古い言語だと考える人も多いと思いますが、ここ10年の中でも内容が見直され、国際規格によって改訂が行われました。あまり意識することはないと思いますが、今も現役で使われている古くて新しい言語です。

プログラミングで重要なプログラムの流れ(フローチャート)の大切さ

私は高校時代に COBOL を学習し、現在で言うところの基本情報処理技術者の試験対策にもなりました。お陰様で無事合格しております。ただ COBOL だけを学ぶのではなく、 C 言語など他の言語も学習しておくと、ここは重要なのですが、プログラムの流れ(フローチャート)のパターンなどが学ぶことができ、さらに読めるようになり、より理解が深まります。

私は大学に進学後、講義の中で C 言語を学びました。

実感としては、プログラムの流れ(フローチャート)のパターンをいくつも知っておくと他の言語に置き換えて考える時に非常に役に立ちます。資格試験の対策本の中にも別冊で用意されるほど重要です。 私は、大学を卒業した後、ソフトウェア開発会社に就職したのですが、 プログラムの流れを知っておくことで、仕事で使われている私にとっては新しいプログラミング言語でも応用が利き助けられました。

COBOL からC 言語を学習した身としては、 COBOL とは直接関係はないのですが、会社の先輩に教えて頂いた「芸は身を助ける」ではないですが、「Cは身を助ける」という言葉が今でも頭に残っています。 私にとってはCOBOLあってのC言語だったので衝撃を覚えました。

(国家資格)基本情報処理技術者とは

基本情報処理技術者とは、国家資格の一つで、独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)によりますと、”ITエンジニアの登竜門。高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者。”との事です。個人的な見方ですが、プログラマ向けの資格と言えると思います。

まとめ

COBOLの習得に関しては、最初は基本情報処理技術者の試験対策として割り切るのもアリだと思います。これからコンピューターを学んでみようかなとか、プログラミングを始めてみようかなと考えている人たちには、 むやみに勉強するのではなく、資格試験を利用して、ITパスポート試験や、情報セキュリティマネジメント試験を経て、基本情報処理技術者も視野に入れると順序立てて体系的に学ぶことができるので良いと思います。

冒頭にお伝えした現状を繰り返しにはなりますが、 COBOL技術者の人手不足は、年々深刻になっております。もとより日本のIT 業界の人材不足も深刻です。軽い気持ちで構いません。少しでも興味をもたれた方は、是非、 COBOL の世界をのぞいてみてはいかがでしょうか?

はじめは、COBOLのプログラミング環境を用意するのは容易ではないとは思いますが、Webサイト上でプログラムを書き、実行できるサイトもありますので、探してみるのも良いでしょう。

COBOLを通じて読者の皆様が、プログラミングを通して得られる 、例えば新しいアイディアを思いついた快感や プログラミング言語によって開かれていく世界を見ていただければ、これ以上の喜びはありません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA