
という疑問に答えていきたいと思います。大前提として、作りたいものがある人はそれに関連する言語がよいです。
ゲームならUnity(ツール)、アイフォンアプリならSwift、アンドロイドアプリならKotlin、機械学習ならPythonと言語やツールによって出来ることが異なります。
しかし、作りたいものがなく、たんにお金を稼ぎたいだけならhtml、css→PHP→jQueryの順番に勉強することをオススメします。なぜなら簡単かつ求人が多いからです。
この記事を書いている僕はhtml、cssを学んで30代後半、未経験からコーダーとして就職。その後、PHPエンジニアに転職していまはフリーランスで働いています。
html、cssが全ての基本

web業界で使われていて、最も簡単な言語はhtml、cssです。html、cssはプログラム言語ではありません。マークアップ言語と呼ばれ、webブラウザ上に文字を表示したり、色を付けて装飾したりする言語です。
僕の体感ですが、マークアップ言語の難易度を1とすると、プログラミング言語の難易度は5〜10くらいです。簡単ではありますがweb業界必須のスキルなので、まずはhtml、cssだけ勉強しましょう。
html、cssができるとランディングページのような、全く動きのないサイト(静的ページ)を作れるようになります。
そして静的ページを専門に作るhtmlコーダーという仕事につけます。コーダーとして3か月ほど実務を詰めば、html、cssは一通りできるようになります。
最も簡単なプログラム言語は何か?

おそらく最も簡単、かつ仕事が多いのがPHPです。PHPはサーバーサイド言語と呼ばれサーバーやデータベース(DB)と連携する言語です。
サーバーサイド言語を使うと、ログイン機能、掲示板、問い合わせフォーム、検索機能、画像のアップロードなどが実装できます。
とりあえずhtml、css、PHPの実務経験が1年を越えると仕事に困らなくなるので、html、cssの次はPHPをオススメします。
ちなみにサーバーサイド言語はRuby、Python、Java、Perl、Node.js他にもたくさんありますが、PHPがもっとも簡単なので、特別な理由がなければPHPを選択した方がよいと思います。
Rubyはどうなの?


おそらくこういう人はたくさんいると思います。ちまたのオンラインプログラミングスクールは9割Ruby推しです。僕もいろんなスクールの無料体験に行った時はRubyをすすめまれました。
しかし、現役プログラマーの視点から言えば、初心者はPHPの方がよいと断言します。
Rubyがいまいちな理由① Rubyブーム終了
PHPとRuby比較(海外)
PHPとRuby比較(日本)
世界と国内でのPHPとRubyの比較です。シェアは海外、国内ともにPHPに負けています。
数年前はPHPは古くてダサい、Rubyはモダンでカッコいい、という価値観がありました。当時は、マイナーだけど将来性を見越してRubyを選択する人もたくさんいました。
ところがRubyブームはPythonブームに取って代わられ、PHPを抜くどころか引き離されています。求人数が少なくても将来性を取るのであれば、RubyよりもPythonの方がいいと思います。
Rubyがいまいちな理由② PHPより難しい

Rubyも比較的簡単な言語ですが、PHPよりは難しいです。
まず環境構築が難しい。PHPはxamppというソフトをインストールしただけで動きます。しかしRubyはターミナルを開いて色々インストールする必要があります。これが初心者にとってはかなりハードルが高いです。
ちまたのプログラミングスクールは初心者に環境構築を教えることを諦め、progateやcloud9のような環境構築済みのサーバーを使って勉強します。
しかし、現場では自力で環境構築して、不具合があれば自分で修正することが求められます。環境構築ができなければ現場では使い物になりません。
また、Rubyはオブジェクト指向を理解する必要があります。オブジェクト指向は初心者にとってはかなり難しいです。
PHPにもオブジェクト指向はありますが、わからなくてもある程度はかけます。初心者がRubyを学習すると、オブジェクト指向でいきなり挫折する可能性があります。
Rubyがいまいちな理由③ ワードプレス

世界最大のCMSのワードプレスはPHPで書かれています。このブログもワードプレスで作っています。
ワードプレスの仕事は山のようにあります。そのため、Rubyエンジニアでもワードプレスをいじるために、PHPを学ぶ必要が出てきます。だったら最初からPHPを学んだ方がよいと思います。
Rubyがいまいちな理由④ PHPより求人が少ない

これが一番大きいかもしれません。RubyはPHPより求人が少ないです。とくに東京以外の地域だと数えるほどしかありません。
若くて条件が良い人は少ない求人でも勝ち残れると思います。しかし、僕のように高年齢の未経験者は手当たり次第に受けるので求人の数が全てです。
基本的にRubyは東京に住んでいて、若くて条件が良い人向けの言語です。それ以外の人は素直にPHPを学んだ方がよいでしょう
jQueryも簡単でおすすめ

PHPと同じくらいおすすめなのがjQueryです。jQueryとはJavaScriptを簡単に使えるライブラリです。
jQueryを使う事でブラウザ上に動きをつけたり、郵便番号を入れただけで住所が出てきたり、ajaxというweb業界必須の技術を簡単に実装できます。
もちろん、大元のJavaScriptを勉強しても良いのですが、jQueryの方が簡単なため、実務で使うのはほとんどjQueryです。
JavaScriptとjQueryは文法がかなり異なるので、別物ととらえて、とりあえずjQueryだけ勉強する事をおすすめします。
html、css、jQueryを覚えると、webサイトの見える部分(フロント側)を一通り作れるようになるので、就職しやすくなります。
以上になります。
まとめると
1、html、css
2、PHP
3、jQuery
4、一通りサイトを作れるようになる
4までいけば、標準的なweb系企業なら問題なく働けるようになります
実際に現場で働くと、html、css、PHP、jQuryは知ってて当たり前という位置付けです。
4までを身につけてはじめて一人前のwebプログラマー。一人前になってから、難しい言語や高単価が狙えるマイナー言語を勉強する、というやり方がいいと思います。
初心者のうちはプログラム学習は非常に難しいです。さらに、未経験、高年齢など条件が悪い人ほど、その後の就職活動でも苦労をします。
その苦労を少しでも軽減するために、最初は簡単かつ求人数が多い言語を選択するのがいいと思います。
はじめまして。年齢が近いごま塩シンジさんに非常に共感しました。私も学区内で一番頭の悪い高校に進み、日本の大学に入れなかったため唯一得意だった英語を武器に留学し卒業しました。
大学では無難に経済学を専攻し、最初の就職先は貿易会社でした。私は今35歳です。この年になってようやくやってみたいものがみつかりそれがWEB系の道に進むということです。独学でHTMLとCSSを学びましたが、サイトをみて同じものを作れト言われたらとてもじゃないが作れません。会社をやめ今は貯金で食いつないでいますが、とりあえず食べていくためにhtmlとcssを完ぺきにすればコーダーとして生きていけるのでしょうか?そのためにはテックアカデミーでhtmlとcssを基礎から勉強しなおしポートフォリオを作成するべきでしょうか?
突然すみませんでした。もしよければお返事ください。
英語が堪能で留学経験があるならかなり可能性がありますね。高年齢でも英語力を買われてあっさり採用された人は何人かいました。ただし、東京在住ならという条件付きです。
初心者にオススメするのはテックアカデミーではなく職業訓練ですね。どのオンラインスクールも基本は放置&自習なので挫折率が高いです。ある程度自走できる、中級者以上向けサービスです。
初心者のうちはオフラインで学べる職業訓練に行って、ポートフォリオを作った方がいいと思います。
丁寧にご回答いただきありがとうございます。職業訓練はお金もあまりかからずよさそうですね。
頑張っていきたいと思います!