楽々FrameworkIIはプログラム未経験でも使えるのか?

楽々FrameworkIIは、javaフレームワークの製品です。
フレームワークとは、専門知識がなくても、部品を組み合わせるだけで、
プログラム開発を行うことができるツールのことです。
ここでは、文系出身・プログラム未経験である筆者が、
実際に楽々FrameworkIIで開発を行った経験を踏まえて、
「楽々FrameworkIIはプログラム未経験でも使えるのか?」について述べていきたいと思います。

将来的にユーザとプログラマの調整役を担うための勉強として、
1年ほどプログラマをしていました。
楽々FrameworkIIとは
2002年12月に発売された、住友電工情報システム株式会社の製品で
javaフレームワークの一種です。
住友電工情報システム株式会社HP 楽々FrameworkII製品紹介ページ
4日間で習得が可能?
楽々FrameworkIIは、javaを知らないプログラマでも、
4日間講習を受講すれば習得できることがウリの一つとされているようです。
(住友電工情報システム株式会社HP「楽々フレームワークの特徴」より)

つまり、プログラム未経験では、4日間で習得することは難しいのでしょうか。

自身の経験をお話していきます。
4日間の講習後、開発をしてみてわかったこと3つ
4日間の講習後、様々なプログラムの作成を担当しました。
その中でわかったこと3つを紹介していきます。
わかったこと①簡単なプログラムなら作ることができる
4日間の講習を受講後、まず基本的なプログラムの作成を担当しました。
講習で使ったマニュアルの記述を見よう見まねでコピー&ペーストした結果、
簡単なプログラムを作成することができました。
4日前までは一切プログラム開発を行ったことがなかったので、
「文系出身・プログラム未経験の自分でもプログラムを作成することができるのか…!」と、
とても驚きました。
わかったこと②複雑なプログラムを作成したり、
既存のプログラムを改修したりするのは難しい
基本的なプログラムを作り終えた後、ある程度複雑なプログラムの作成を担当しました。
その際、マニュアルのコピー&ペーストだけでは対処できず、
一つのプログラムを完成させるのに何時間もかかってしまうことがありました。
また、既存のプログラムの改修作業を担当した際は、
一部分を修正すると、他の部分の動きが変わってしまったり、エラーが出てしまったりして、
作業にとても時間がかかりました。
作業に時間がかかってしまった原因は、フレームワークの部品の中で、
どんな処理が行われているのか理解できていないことです。
4日間の講習では、
「この処理を実現するには、この部品を使えば良い」という
一問一答のような形でプログラムを学びました。
そのため、部品の中でどのような処理が行われているのか理解できていませんでした。
その結果、部品を何個も組み合わせた場合、
部品同士がどう影響し合うのかがわからず、時間がかかってしまったのです。
わかったこと③サポートサイトをうまく活用できない
楽々FrameworkIIにはSupport Site for RakRakというサポートサイトが存在します。
サポートサイトでは、それぞれの部品が動き方が解説されています。
「サポートサイトがあるなら、自分で調べながら開発できるのでは?」と考えていたのですが、
実際に使い始めると、自分の考えの甘さを痛感しました。
まず、検索することができないのです。
検索するのが難しかった理由は、
「どんなキーワードで検索したらよいかわからない」
「実現したいことがあるが、どの部品を使ってよいか見当がつかない」
「説明を読んでも理解できない」
などがありました。
javaであれば、ネット上にたくさん情報があるため、
検索をすれば解決方法が見つかる可能性があります。
しかし、楽々FrameworkIIの部品に関する情報はサポートサイトにしか載っていないため、
どうしてもサポートサイトで調べなければなりません。
開発初期は、プログラムを書いている時間よりも、
サポートサイトの調べ方を模索している時間の方が長かったです。

結論 文系出身・プログラム未経験だと、楽々FrameworkIIを使うのは難しい
プログラム未経験の筆者が、4日間の講習を受講後、開発を行った結果、
しかし、
ということがわかりました。
以上のことから、プログラム未経験者では、楽々FrameworkIIを使って開発を行うことは難しいと思いました。