
パソコンを仕事で使うのが主流になってから、現代人を悩ませているのが眼精疲労ですね。
特に、IT系の中でも常にパソコンと向き合う仕事である、プログラマーには付きまとう職業病とも言えるかもしれません。
今回は、眼精疲労の原因と対処法について紹介します。
プログラマー以外でも、パソコンを扱う人の役に立つので、ぜひ参考にしてください。
眼精疲労について

そもそも眼精疲労とは、どのような症状なのでしょうか。
眼精疲労とは、視作業(眼を使う作業)を日常的にし続けることによって、
- 眼痛
- 眼のかすみ
- まぶしさ
- 眼の充血
- 頭痛
- 肩こり
- 吐き気
などが、引き起こされる症状を言います。
眼疲労と眼精疲労がありますが、眼疲労は少し休めば回復する程度の症状で、眼精疲労は上記で出したような症状が恒常的に続いていることを表します。
このような症状は、パソコンなどの電子機器を日常的に使用することによって引き起こされるもので、休憩や睡眠などを行っても、十分に回復しない状態になっていることが多いです。
電子機器以外には、度の合わない眼鏡を使用し続けることや老眼の初期の症状、緑内障や白内障などでも、眼精疲労が発生することがあります。
また、ストレスなどの心因性のものや環境などによっても引き起こされます。
眼精疲労の対処法

それでは、眼精疲労になった時の対処法について、見てみましょう。
眼精疲労の対処法.1 眼をマッサージする

目自体ではなく、目の周りの筋肉やツボのマッサージを行います。
糸竹空(しちくくう)

場所:眉毛の一番外側の場所(眉尻)
効果:目の疲れ・頭痛
視力回復と眼精疲労に一番効果があると言われているツボです。
目の付近が、凝り固まった時、指のお腹の部分で円を描くように軽く押しながらもみほぐしましょう。
目の周りの緊張が解けて、リフレッシュできます。
魚腰(ぎょよう)

場所:眉毛の真ん中
効果:目の疲れ・目のむくみ・頭痛・片頭痛
目の動きを制御している“外眼筋”のコリをほぐすツボです。
パソコンなどをずっと見ていると、外眼筋が固く、固まってしまい、目が凝ってしまうので、目が疲れたらもみほぐしましょう。
指のお腹の部分で軽く押し、円を描くようにツボを刺激しましょう。
攅竹(さんちく)

場所:眉頭と鼻の付根にある凹み部分
効果:目の疲れ・頭痛・片頭痛
目の疲れとドライアイに効果があるツボです。
老眼の予防や頭痛を和らげるのにも効果があると言われていて、パソコンなどを使い、目を酷使していると老眼になりやすいと言われているので、合間を見てマッサージしましょう。
指先で円を描くように、軽くつまんでツボを刺激しましょう。
晴明(せいめい)

場所:目頭と鼻の付け根にある目の凹みの部分
効果:目の疲れ・頭痛・片頭痛
目が疲れると、無意識に鼻の付根を刺激してしまうのではないでしょうか。
このツボは、目の周りの筋肉のコリを解くツボで、無意識に刺激してしまうほど効果があるツボです。
目の疲れの以外にも、目の病気を予防する効果もあるので、定期的に刺激した方が効果的です。
指先で軽くつまみ、鼻を奥に押すように刺激しましょう。
太陽(たいよう)

場所:目尻と眉尻の間で、少し目の外側にある凹みの部分
効果:目のかすみ・目の痛み・目の充血
眼精疲労への効果が高く、このツボを押していれば『眼科に行かなくてもすむ』と言われるぐらい、効果があるツボです。
目の疲れにももちろん、目の疲労からくる頭痛にも効果があるツボです。
人差し指と中指で軽く押し、円を描くように刺激しましょう。
承泣(しょうきゅう)

場所:目の中心から下にいき、頬骨の縁にある凹みの部分
効果:目の疲れ・目のかすみ
目の下のクマにも効果があり、血行を良くする効果もあるツボです
目の周りのくぼみの骨を、人差し指と中指の先で軽く押して行きましょう。
目の下のクマが気になる人は、日常的にマッサージすることで改善されます。
眼精疲労の対処法.2 眼の体操

パソコンなど、目の筋肉を長時間使用する作業の合間を見て、目の体操をしましょう。
黒目を、右、左、上、下、斜めなどの動きをさせ、目の筋肉をストレッチさせましょう。
長時間、目を使用する作業をしていると、目の筋肉は衰えてしまうので、定期的に行うことによって、目の老化予防になります。
眼精疲労の対処法.3 温めたタオルで目をリフレッシュさせる

目の筋肉を長時間使用していると血流が悪くなり、ドライアイの原因にもつながります。
ホットタオルなどを使用して、目と目の周りを温めることによって血流を良くし、目の筋肉の緊張をほぐしましょう。
タオルなどを水に濡らして軽くしぼり、電子レンジなどで40℃ほどに温めて蒸しタオルを作ります。
目を閉じて、目の周り全体を覆うように置きましょう。
5分くらいして、外せば、目の筋肉の緊張もほぐれ、目の疲れを改善することができます。
もし、蒸しタオルが作れない場合は、手をこすり合わせて温め、タオルと同じように5分程度、目の周りを覆うだけでも効果があります。
眼精疲労の対処法.4 ビタミン含有の多い目薬を使う

単に、目薬を使用するだけでは効果はあまりありません。
目に良い栄養素は、ビタミンです。
なので、出来るだけビタミンの含有量が多いモノを使い、また、出来るだけ冷えているモノにしましょう。
冷えている目薬を使用することによって、目に対する刺激となり、目の筋肉の緊張をほぐすこともできます。
眼精疲労の予防法

眼精疲労の対処法が分かったところで、眼精疲労の予防法について見ていきましょう。
意識しておけば、日常的な行動で防ぐことができるので、ぜひ参考にしてください。
眼精疲労の予防法.1 パソコンとの距離

眼精疲労にならないためにも、パソコンとの距離を出来るだけ取るようにして作業をしましょう。
眼精疲労の予防のために必要なパソコンとの距離は、腕を伸ばした時の腕一本分と言われています。
手をパソコンの画面につけ、腕を伸ばして、腕一本分の距離を測ってみましょう。
その距離が、あなたとパソコンの適切な距離になるので、日ごろから意識して距離を取るようにしてください。
眼精疲労の予防になります。
眼精疲労の予防法.2 遠くを見る

パソコンなどの作業の合間を見て、遠くにあるピントの合うモノを見るようにしましょう。
近くのモノを長時間、見続けることによって目の筋肉が緊張して目が疲れてしまいます。
しかし、定期的に遠くのモノを見ることによって、目のピントをリセットし、目の緊張をほぐして、ピントを再調整することができます。
なので、作業の合間に遠くのモノを見るようにしましょう。
眼精疲労の予防法.3 ブルーライトをカットする眼鏡を使う

ブルーライトをカットする眼鏡が出てきて、一時期話題になりましたね。
賛否両論あると思いますが、ブルーライトをカットする眼鏡は効果があります。
ブルーライトは、睡眠などの体内リズムや眼疲労などを誘発しやすい影響があるので、ぜひ使ってみてください。
もし、眼鏡をかけている人は、眼鏡のレンズをブルーライトをカットしてくれるモノに変えることも検討しましょう。
眼精疲労の予防法.4 眼を休めることをルーティーン化する

作業を長時間続けると集中力も切れますが、目の疲労も蓄積されてしまします。
1時間作業をしたら、目を休めること(眼精疲労の対処法で紹介したこと)を行い、また1時間作業をするなど、作業の合間に目の休憩をはさむことをルーティーン化しましょう。
定期的に行うことによって、眼精疲労の予防につながり、目の老化も予防することができます。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
眼精疲労は、定期的に予防することによって発生を抑えることができ、目の老化予防にもつながります。
なので、作業を一定時間行ったら、目を休める流れをルーティーン化してしていくことが必要です。
また、心因性の原因によっても発生するので、もし、対処法でも効果がない場合は、眼科に行き、正確な判断をしてもらってください。